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8選挙区で境界線見直し 衆院区割り改定案 座間市など分割・編入 神奈川

産経新聞 4/20(木) 7:55配信

 衆院小選挙区の「一票の格差」是正に向け、検討している衆院選挙区画定審議会(区割り審)が19日、小選挙区の区割り改定案を政府に勧告し、県内18選挙区のうち8選挙区の境界線見直しが盛り込まれた。黒岩祐治知事が昨年11月に区割り審に提出した意見では「市町村区域をまたぐ分割の回避」を示していたが、座間市が分割されるなど意見に反した見直し案が提示された。分割された市区では混乱も広がりそうだ。

 衆院選挙制度改革関連法では、平成27年の国勢調査による人口をもとに、選挙区間の格差を2倍未満に抑えるよう見直すことが定められている。県内小選挙区のうち、32年の人口見込みが全国最少の鳥取1区の2倍を超えるのは、7、10、13、14区の4選挙区。区割り審は4選挙区に関して、2倍未満に抑えるための新たな境界線の見直し作業を進めていた。

 昨年10月、区割り審が黒岩知事に「対象選挙区の一部をどの選挙区に編入すべきか」と意見照会。黒岩知事は市町村長の意見を踏まえた意見を作成する際、生活エリアや交通インフラの結びつきを考慮し、市域の分割を避けることなどを前提として、11月に区割り審に意見を提出した。

 知事の意見では7区の横浜市都筑区と8区の同市緑区を入れ替えるべきとしていたが、改定案では、都筑区が分割され、7区と8区にそれぞれ編入された。林文子市長は「行政区の一体性を確保し、有権者の混乱を防止する観点から、行政区の分割ではなく、入れ替えという意見を提出していたので、残念に思う」とコメントした。

 9区は18区の一部を編入すべきとしていたところ、改定案で18区の川崎市宮前区の一部が9区に編入された。福田紀彦市長は「行政区の分割が常態化することは望ましくない。将来的には解消されることを希望する」とした。

 座間市は13区に残すべきとしていたが、改定案では座間市の一部が16区に編入された。また、14区では16区から相模原市南区の一部を編入し、南区として一体的にまとめるべきとしていたが、南区は14区と16区に分割されたまま。16区では14区から同市緑区の一部を編入し、緑区として一体化すべきとしていたが、14区と16区に分かれたままとなった。

 一方、12区(藤沢市、寒川町)については、寒川町と13区の綾瀬市を入れ替えるべきとしていたが、改定案に盛り込まれず、現行通りとなった。

 改定案を受け黒岩知事は「分割による混乱を懸念している市もあり、残念に思う」とのコメントを発表した。

最終更新:4/20(木) 7:55

産経新聞