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<ベネズエラ>複数の都市で大規模反政府デモ 数万人が参加

毎日新聞 4/20(木) 10:57配信

 【サンパウロ朴鐘珠】AP通信は南米ベネズエラの複数の都市で19日、数万人が参加する大規模な反政府デモが起きたと報じた。治安部隊が催涙ガスで鎮圧したが、騒乱に巻き込まれた市民2人が銃撃され死亡した。デモ参加者の死者は今月に入って7人となり、マドゥロ政権の強権化に拍車が掛かっている。

 政権寄りの最高裁が3月末、野党が過半数を占める議会の機能を停止すると警告したのを契機に、国内では政権の独裁に抗議するデモが散発。19日は独立記念日の祝日で、野党がデモへの参加を国民に呼びかけていた。

 一方、政府は首都カラカス市街地の地下鉄駅を封鎖し、デモ隊の結集を妨げた。デモ隊は移動した先の高速道路などで治安部隊と衝突し、催涙弾と石が飛び交う事態に発展。死亡した市民2人に誰が発砲したかは明らかになっていない。

 ベネズエラのメディアによると、マドゥロ大統領はカラカスでの支持者集会で演説し、反政府デモを「テロ行為」と糾弾した。

 産油国のベネズエラでは近年、原油価格の暴落に伴い外貨収入が激減した影響で、従来輸入に頼ってきた医薬品や食品の不足が深刻化。マドゥロ氏の支持率は20%まで下落し、早期退陣を求める世論が高まっている。

 延命を図る政権は、与党の敗色が濃厚だった昨年12月の州知事・議会選を延期したうえ、今月7日には次期大統領選の野党有力候補であるカプリレス・ミランダ州知事の立候補資格も剥奪。こうした強引な手法に周辺国政府は懸念を表明しているが、マドゥロ氏は内政干渉だと突っぱねて態度を硬化させており、混乱が収拾する見通しは立っていない。

最終更新:4/20(木) 11:17

毎日新聞