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関西国際空港に巨大な水素インフラ、燃料電池フォークリフトの普及を加速

スマートジャパン 4/20(木) 14:10配信

 関西国際空港に大規模な産業車両用の水素供給インフラが2017年4月11日に完成した。水素で稼働する燃料電池フォークリフトの利用が目的だ。環境省が実施する「平成26年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」の一環として、関西エアポート、豊田自動織機、トヨタ自動車、岩谷産業、大阪府が共同で燃料電池フォークリフトの普及に向けた実証実験に取り組む計画だ。

 従来のフォークリフトは、燃料に軽油や電力を用いるのが一般的だ。最近ではこのフォークリフトを、燃料電池タイプの車両に置き換える実証が進んでいる。CO2を排出しないだけでなく、水素の充填(じゅうてん)時間が約3分と、電動タイプの充電時間より短い。そのため使い勝手が良く、作業効率の向上が期待できるメリットがある。

 関西エアポートは「スマート愛ランド構想・水素グリッドプロジェクト」を掲げ、関西国際空港において水素エネルギーを利用できる環境の構築を目指している。2015年2月から岩谷産業が設置した小規模の水素供給設備を利用し、燃料電池フォークリフトの導入実証を進めてきたが、このほど液化水素で水素を貯蔵する大規模な水素インフラが完成した。

 岩谷産業が液化水素貯槽から水素を供給するオフサイト方式の水素ステーションを新たに3基整備した。液化水素は蒸発器でガス化した後圧縮機で40MPaまで昇圧し、蓄圧器に貯蔵し、高圧水素ディスペンサーにてフォークリフト搭載の水素貯蔵タンクとの圧力差を利用して充填を行う仕組みだ。

 液化水素の内容積は24m3、圧縮機は吐出量300Nm3/hが2基、蓄圧設備は内容積300Lの容器が3本、高圧水素ディスペンサーは3台設置し、同時充填、連続充填が行える。現在関西国際空港では6台の燃料電池フォークリフトが稼働している。関西エアポートは今回導入した大規模な水素インフラを活用し、将来は導入数を数百台に増やす考えだ。

最終更新:4/20(木) 14:10

スマートジャパン