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<菓子博>工芸部門に高校生初参加 甘~い「魚」をどうぞ

毎日新聞 4/20(木) 12:24配信

 全国の菓子を一堂に集めて展示・即売する第27回全国菓子大博覧会・三重(お伊勢さん菓子博2017)が21日、三重県伊勢市で開幕する。目玉の一つが、県内の高校生と専門学校生による「三重の食材」をテーマとした工芸菓子の制作・展示。実行委員会事務局によると、100年以上の歴史を持つ菓子博で工芸菓子に高校生や専門学校生が参加するのは初めてとなる。

 工芸菓子は菓子材料を使う観賞用の造形作品で、制作には職人でも高度な技術を要する。今回は高校生らに関わってもらい、未来の菓子職人育成につなげようと企画された。

 調理や製菓を学ぶ三重県内の県立高校4校と専門学校3校が参加打診に応じた。生徒たちは「魚介」「野菜」「肉」「果物」「祝宴料理」のテーマに分かれて、工芸菓子の制作に取り組んだ。

 「魚介」を担当する四日市農芸高校(四日市市)は、隣接する桑名市特産のハマグリをはじめ、タイ、アジ、ボラ、エビの計5種類をかたどった作品に挑戦した。製菓衛生コース3年の20人が菓子職人から指導を受けながら、今年1月から3月まで放課後や春休みを利用し制作を進めた。

 粉糖ともち米の粉で作った「雲平(うんぺい)」と呼ばれる生地を型枠でくりぬいたり、食紅で色づけしたりして魚介を表現した。生地が乾燥しやすいため手際の良さが必要で、工夫と鍛錬を重ねた。エビの触角や足といった細長い部分は折れやすく苦労したが、中に針金を通すことで柔らかい動きを再現できた。

 色づけでは魚の写真を見つつ、本物に近づけながらも華やかさや美しさが出るよう試行錯誤した。生徒たちは作業を通じて繊細で丁寧な職人技を学んだ。

 工芸菓子の世界を初めて知ったというメンバーの一人、浅野音々さん(17)は「挑戦してみたら思ったより難しく、奥深かった。できあがった時の喜びはひとしお」と話す。

 生徒たちは「4年に1度、しかも三重県で初めて開催される博覧会に参加できるのは貴重な体験。ぜひ力作を見てほしい」と来場を呼び掛けている。

 菓子博は「お菓子がつなぐ『おもてなし』を世界へ」をテーマに5月14日までの24日間、伊勢市朝熊町(あさまちょう)の県営サンアリーナとその周辺で開かれる。高校生や専門学校生の工芸菓子はメインアリーナ中央の「お菓子のテーマ館」に展示される。【安藤富代】

最終更新:4/20(木) 12:28

毎日新聞