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<名人戦>両者、居玉のまま開戦 第2局、稲葉封じる

毎日新聞 4/20(木) 20:13配信

 佐藤天彦名人(29)に稲葉陽八段(28)が挑戦、稲葉の1勝で迎えた第75期名人戦七番勝負第2局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、青森県弘前市、同市教育委員会、名人戦弘前市実行委員会後援)は20日、弘前市の藤田記念庭園で始まり、午後6時32分、稲葉が29手目を封じて1日目を終えた。持ち時間各9時間のうち消費時間は稲葉4時間44分、佐藤3時間32分。2日目の21日は午前9時に対局を再開する。

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 初防衛を目指す佐藤に対し、名人戦初登場の稲葉が挑む今期七番勝負。第1局は後手番の稲葉が横歩取りを制し快勝した。

 定刻午前9時、立会の屋敷伸之九段が声をかけて対局開始。稲葉は初手7六歩から3手目6八銀で矢倉戦を志向し、佐藤も追随した。

 矢倉の中でもあまり定跡化されていない急戦調の進行になり、互いに時間を使いながら指し進める。稲葉が横歩を取る展開になったが、佐藤は歩損の代償に中央へ駒を進め、主導権を握ろうとした。

 21手で昼食休憩に入り、駒組みが続いたが、夕刻になって佐藤が7五歩と仕掛けた。互いに居玉のままで、囲いができていない段階での仕掛け。稲葉が対応を考えるうちに封じ手となった。

 解説の行方尚史八段(弘前市出身)は「午後になっての進行は稲葉八段が名人の攻めを呼び込む感じで、個性が出ています。激しい切り返しを用意しているのかもしれません。もう囲い合う展開にはならず、2日目はいきなり激戦に突入する可能性が高くなっています」と語った。【山村英樹】

最終更新:4/21(金) 9:28

毎日新聞