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<韓国大統領選>洪候補とのインタビュー 発言要旨

毎日新聞 4/20(木) 22:33配信

 韓国大統領選(5月9日投開票)に立候補した自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補が19日、毎日新聞とのインタビューで語った発言要旨は次の通り。

 <保守基盤の再結集について>

 韓国政治でよく使う言い回しに「保守は腐敗はしても能力があり信頼できる」というものがある。しかし、(朴槿恵=パク・クネ=前大統領が罷免された)弾劾事態を契機に保守の無能さが浮き彫りになってしまって、与党が厳しい立場に立たされた。

 いわゆる左派の第1中隊(文在寅=ムン・ジェイン=陣営)と第2中隊(安哲秀=アン・チョルス=陣営)が事実上、選挙レースを支配しているが、(北朝鮮を巡る危機により)徐々に「弾劾選挙」から「安保選挙」へ枠組みが変わりつつある。残る選挙期間、「韓国の安全保障を守る勢力は保守勢力だ」ということを国民に集中して説明していく考えだ。

 第1中隊に政権を渡すわけにはいかないという考えから、多少なりとも中道に見える安候補に保守票が集まっているのは事実だ。しかし、最近になって保守票が我々の方に動いている。最終的には中道勢力が縮み、左右対決の構図となるだろう。

 (ミサイル発射や核実験など)北朝鮮の挑発行為に韓国国民が敏感に反応できなくなっているのは、過去の権威主義政権時代に(北朝鮮危機をあおって国内引き締めを図る)政治利用をやり過ぎたからだ。そうした前例があるので、(反動で)北朝鮮問題が起きても国民の危機意識は薄いままだった。

 しかし、今回は違うように見える。米軍によるシリアやアフガニスタンでの爆撃を受け、北朝鮮に対する「先制攻撃説」も飛び交った。ペンス米副大統領が韓国経由で訪日したのは、韓国を取り巻く状況がそれだけ危機的だということだ。

 <慰安婦問題に関する日韓合意>

 慰安婦問題は(韓国政府が設立した財団に日本政府が拠出した)10億円というお金で取引できる対象ではない。日本政府が深い反省を示してこそ解決する。(日本政府は安倍晋三首相名で「責任を痛感する」として謝罪したが)今、日本国内でこの問題について反省するどころか「売春行為だった」とまで言う人たちがいるのに、それをどうやって日本社会が反省したと受け止められるのか。

 (韓国の立場からすれば)民族史の痛みを伴う傷、感情の問題なので、合意がなくても、韓国側は記憶し、日本政府が反省するまで待てばいい。これは日韓関係とは別だ。私が大統領になったとしても(この問題で再び)協議もしなければ、合意もしない。ただ、私たちの民族が国を失い、力がなかった時期に被害を受けたつらい歴史として記憶し、こうしたことが繰り返されてはならないという強い信念で国を率いていかなければならない。

 <日米韓の安保協力について>

 韓米、米日の同盟は何よりも重要な時期に来ている。北東アジアにいかなる軍事行為も、それに伴う武力行使も起きないようにすることが最も重要な目的だ。(日韓の防衛情報を共有するための基盤である)昨年の「軍事情報包括保護協定(GSOMIA)」締結には全面的に賛成だ。

 <中韓、米韓関係について>

 韓国にとっての中国は最大の貿易相手国だが、中国にとっても韓国は3位前後の貿易相手だ。貿易が相互依存的なものである以上、中国もいくらでも(韓国に対する)経済制裁をするわけにはいかないと考えている。また、中国が北朝鮮に圧力をかけて、北朝鮮の核兵器を除去するか、抑制しないならば、われわれが米国と協議して朝鮮半島に戦術核を再配置するようにしなければならない。

 <日本の印象>

 1999年に日本政府による韓国の次世代リーダー招へいプログラムで、妻と一緒に日本を訪問した。東京と関西を回った。私の父は植民地時代に徴用されており、そのために私は日本に対するイメージは良くなかった。しかし、そのプログラムに参加して日本を回った後、日本に対する印象が大きく良くなった。

最終更新:4/20(木) 22:42

毎日新聞