ここから本文です

冷凍牛乳 今秋にも全国販売低温殺菌 風味良く タカハシ乳業

4/20(木) 7:01配信

日本農業新聞

 牛乳や乳製品を製造・販売する前橋市のタカハシ乳業が、全国的に珍しい冷凍牛乳の販売を今秋にも始める。市内の冷凍専門会社の協力を得て「低温殺菌牛乳」を急速冷凍する。会員制宅配を手掛ける会社を通じて全国に販売する計画だ。現在は賞味期限が製造日から6日間と短い。冷凍することで2カ月程度延ばすことができ、販売エリアの拡大が見込める。

 冷凍牛乳は、農水省が昨夏、乳業メーカーと協力して冷凍技術の実証実験をしており、それに先駆けた動きとなる。同社は3年前から冷凍牛乳の販売に向けて準備を進めてきた。

 原料乳は、群馬県嬬恋村からホルスタインの生乳を、山梨県北杜市からジャージー牛の生乳を調達する。同社は2007年に有機畜産物を原料とした有機牛乳などの日本農林規格(JAS)を取得。「牛乳の栄養分を損なわないように」(同社)するため、62~65度で30分かけて低温殺菌する。

 冷凍牛乳は1パック500ミリリットルで計2000パックを販売し、価格は1パック500円以上となる見込み。

 ただ、飲むためには18時間かけて自然解凍する必要があり、消費者に飲み方をどう説明するかは検討中という。同社は「市販の牛乳と遜色ない風味に仕上がった。将来的には海外輸出も考えたい」と見据える。

 牛乳は、アジアで需要が見込める。通常の要冷蔵牛乳では、通関に時間がかかると賞味期限で店頭に並べられないこともあり、保存性の高いロングライフ(LL)牛乳が輸出の主力。だが、通常の牛乳と比べて風味が劣る課題があった。農水省は、牛乳を冷凍・輸送する技術の実証事業を予算化し、風味と鮮度を長期間保持できる冷凍牛乳で輸出拡大を期待する。

日本農業新聞

最終更新:4/20(木) 7:01
日本農業新聞