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コシヒカリ超える新ブランド米 「いちほまれ」試食会で料理人も評価

4/20(木) 8:12配信

福井新聞ONLINE

 東京都内のホテルで19日行われた福井の新ブランド米「いちほまれ」の名称発表会では、首都圏の料理人、米穀店主ら約120人が試食した。福井県農業試験場が「コシヒカリを超えるコメ」と胸を張る新品種を口にした出席者からは「粒が立ち、かみしめると甘い」「自分の料理店で使いたい」などと評価する声が相次いだ。

 試食会では、新ブランド米のさまざまな食のシーンや用途の広さをアピールしようと、炊きたての白飯、お粥(かゆ)、炊き込みご飯、すし飯の四つの食べ方を提案。焼きサバ、塩うに、梅干し、もみワカメ、おぼろ昆布といった福井の味覚も振る舞われた。

 「ストーリーがすてきじゃないですか」。東京・恵比寿の日本料理店「賛否両論」の店主、笠原将弘さんは「コシヒカリを作った福井県がコシヒカリを超えるコメを開発した物語性がいい。お客も喜ぶし、今後、店でも絶対に使います」と明言。食味について「少し塩味のあるおかずと一緒に食べると甘みが一層引き立つ。白いご飯として食べてすごくおいしい。おにぎりにしても合うのでは」と何度も試食米をおかわりした。

 フランス料理文化センター親善大使の大沢晴美さん(越前市出身)も「ご飯の粒がしっかりしていて、かみしめると甘みが出てくるところがいい」と高評価。「フランス料理にシリアルを取り入れるシェフが増えていて、粒が立っているこのコメは、シリアルとして使える」と新たな使い道を提案した。

 一方で「すし飯にも合う万能タイプ」と話したのは、コメの専門情報誌・月刊食糧ジャーナルの鶴田裕編集部長。「粒がしっかりしていて、にぎりずしの形が崩れない。それでいて口の中でほどけやすい。それと何より、しつこい粘りがない」と話した。

 百貨店の三越伊勢丹にコメを卸している東京・府中市の米穀店カワサキ森田屋の川崎好之社長は「朝昼晩食べても飽きないコメ。多くの家庭の米びつに入る可能性が高いのでは」と予想。発表会の会場となったホテル椿山荘東京の和食調理長、遠藤正昭さんは「水分を十分含ませてから炊くと甘みが増す。お粥も、いつまでも粘りや甘みがなくならない」と今後の利用に前向きな姿勢を示した。

 福井ゆかりのフードジャーナリスト、向笠千恵子さんは「見た目がパールのように美しい。現代人が求める食感の軽やかさや軽快さがあり、今の時代に支持されるコメだと思う」と強調。その上で「福井の郷土性や風土色をもっと前面に出してアピールすれば人気がさらに高まるはず。全国には数々のブランド米があり、これからが勝負」と今後のPR展開に期待を込めた。

福井新聞社