ここから本文です

中部地区の鉄スクラップ市況、500円下落

4/20(木) 6:01配信

鉄鋼新聞

 中部地区の鉄スクラップ市況が19日、全品種トン500円下落した。地区電炉筋の実勢購入価格はH2=2万7千~3万円となった。為替相場が19日時点で1ドル=108円と円高で推移しており「海外ユーザーは今後、国産スクラップから、より安価な原料に調達先をシフトさせる可能性がある」(港湾筋)との声も聞かれ、弱気材料が先行している。

 同地区の電炉実勢買値には、輸出価格を大幅に上回るH2=3万円の高値が残る。「輸出をメーンに行っている一部扱い筋では、輸出から国内に販売先をシフトさせる動きが散見され、輸出販売が減少傾向にあるようだ。このため、一部韓国ユーザーからの引き合いが強い」(同)との声がある。
 一方で「国内市況の下落に敏感に反応し、調達を先送りする韓国ユーザーもある」(同)とされ、需給バランスは緩和傾向にあり、韓国向けオファー価格に下押し圧力が強まっている。足元の韓国向け輸出成約価格はH2(FOB)=2万7千円前後で推移する。
 輸出安を映し、大同特殊鋼が知多工場向けの買値を19日から全品種一律500円引き下げ。これに連動して、他の電炉も同日から建値を値下げした。電炉各社はゴールデンウイーク対策で一定量の原料確保に動いているものの「鋼材需要が依然盛り上がりを欠いていることや、輸出安を嫌気し、地区電炉向けに出荷先を変えた扱い筋が見られる。電炉筋の入荷は比較的順調のようで、調達を急いでない」(ヤード業者)とされる。市況の反発が期待できる好材料に乏しく、当面様子見商状が続こう。

最終更新:4/20(木) 6:01
鉄鋼新聞