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時間が経ってから「良かったよね」って言われるようになった 勝俣州和が伝説の番組『虎の門』を振り返る

4/20(木) 10:00配信

AbemaTIMES

来月、テレビ朝日で深夜に生放送されていた伝説のバラエティ番組『虎の門』が9年ぶりに復活する。「しりとり竜王戦」「朝まで生どっち」などのコーナーが設けられ、カンニング竹山、飯尾和樹、大久保佳代子、千原ジュニアなど豪華出演陣が目白押しだ。

様々な企画で実力を競った若手芸人たちのその後のブレイクのきっかけともなった同番組。AbemaTIMESでは、2001年4月の放送開始から2008年9月の終了まで、いとうせいこうとともに番組レギュラーを務めた勝俣州和に話を聞いた。

ーーいよいよ9年ぶりの復活ですが、勝俣さんが印象に残っている企画やエピソードはありますか?

勝俣:何があったっけ?(笑)。長くやってたし、毎回いろいろあったから、もう忘れちゃったなあ。「うんちく王」はゴールデンまで進出したし、有名だよね。あれは面白いっていうか、出てた人たちが凄いなと思いましたよね。上田(晋也)くんなんて、本を何冊も暗記してくるレベルだったし、みんな相当勉強してきてましたよ。

なぎら(健壱)さんが、全然関係ないことを言い出すっていうのは覚えてるな(笑)。だから収録終わりに飲みに行って、そこで聞く“テレビで言えないうんちく“の方が好きでしたよね。組では上田くん、伊集院(光)くんが強いんだけど、その時はなぎらさんが毎回チャンピオン(笑)

ーー確かに、今から振り返ると、かなり豪華なメンバーが出演していましたよね。

勝俣:そうなんですよ。売れそうで売れない、でも力があるのに!っていう。(千原)ジュニアくんとかね。サンドウィッチマンなんて、そのあとM-1グランプリの敗者復活戦からすんなり優勝しちゃったし。大阪でやってた大喜利の番組なんかも好きで、力のある子たちがたくさんいたから、彼らも呼んでもらったりして。だから面白かったですよね。“上島軍団“だった有吉(弘行)にも来てもらったら、ダントツに面白かったですよね。

だから番組が終わって5年とか10年近く経ってから「あれ良かったよね」って言ってくれる人が多いんですよね。後になって思い起こして「伝説的な番組だったんだな」って。あそこから出てきて、いま活躍してる人たちも多いですしね。

ーーそれだけの才能が集まっている場で、出演していて苦労したことはないですか?

勝俣:ないですね。僕はサポートなんで、こぼれた球を拾ってファーストに投げる、みたいな。それよりも、意外とみんな真面目なんだなと思いましたよ。生放送で深夜枠ですし、暴言吐いたり、途中で帰っちゃったりする芸人もいたりするのかなって思ってたんです。何かハプニングがあるはずだって。そのための僕といとうせいこうさんだったんですよ。

例えば岩城滉一さんが来たときに、もう自由にお酒も飲んで、眠くなったら寝てもいいよっていうスタンスでやったんですけど、みんな本当に真面目にやるんですよ。びっくりしましたね。「そうか、タレントさんって、真面目だから残るんだ」と思いましたよね。

ーー今回はインターネットテレビでの復活です。地上波よりも自由で、リミッターが解除されるような部分もあるかなと思います。

勝俣:でも僕は解除しないほうがいいと思いますね。やっぱり緊張感がないと。放送禁止的な事や、下ネタに行っちゃうのは、僕の好きな『虎の門』から離れちゃうし、「だったらやらなきゃ良かったな」って思うはず。ちゃんと範囲は決めて、「そこからはみ出るのはナシにしようよ」っていう。

『虎の門』に出てた方々はそこを守っていたからこそ、あれだけ白熱して、クオリティの高いものが出来たんだと思う。今回、もし初めて出る人がいたら、世界観は壊さないでほしいなというのはありますね。せいこうさんも、『虎の門』の持っている面白さを大切にしているので、そういうのは容赦なく怒ると思うんで(笑)。最近の人が言う「爪跡を残す」みたいなのがあるじゃないですか。「そんな爪、最初から全部抜いてしまえ!」って言うと思いますよ(笑)。

我々も緊張感を持ってやるつもりなんで、出演する方にもその辺の緊張感を持ってほしいですね。

ーー実は『虎の門』は関東ローカルだったんですよね。今回はネットなので、あの当時、見ていただけなかった地域の方にも見ていただけると思いますし、当時はまだ子どもだったという方もご覧になると思いますが、ここを見とけ、というのはどんな所でしょうか?

勝俣:やっぱり、お笑いとか芸人って、かっこいいな、というところですよね。バカをやる、バカをして笑いを取る。その“バカ“って、磨いていったら宝石より輝くんじゃないかな?っていう、その瞬間ですよね。

決められた時間の中でうんちくを披露したり、何かをまとめて喋ったり、お笑いの“緻密さ“を見ることができる番組なんで、そこの面白さを見てほしいですよね。

初めて見る人は先入観なしで楽しんでもらえればいいですし、復活を楽しみにしてくれている人たちは、今のテレビではやっていない、あの緊張感を求めていると思いますから、笑いながら惚れちゃうみたいな、あの世界観を楽しんでほしいですね。

ーー勝俣さんご自身の意気込みはいかがでしょうか。

勝俣:僕は行くだけですから。でも、「おっ」っていう対決を見てみたい。板尾vsジュニアの師弟対決とか。

今回、一回だけで終わるのかどうかはわかりませんが、ここからまた新しい人が出てほしいですね。くすぶっている芸人たち、悔しくて奥歯が無くなるほど噛み締めている芸人たちがいると思うんで(笑)、そいつらの芽が出るような番組にしたいですよね。

最終更新:4/20(木) 10:00
AbemaTIMES