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玄海原発を佐賀県知事が視察、安全対策を一定評価 九州電力社長と会談

佐賀新聞 4/20(木) 11:36配信

 九州電力玄海原発3、4号機(佐賀県東松浦郡玄海町)の再稼働に関し、佐賀県の山口祥義知事は19日、現地を視察し、現場の安全対策を確かめた。九電の瓜生道明社長と会談して安全や県民に対する姿勢などを確認、山口知事は「安全に対する強い思いを感じた」と一定程度評価した。

 知事が「極めて重要」としていた事業者の安全対策と姿勢が確認されたことで、最終判断に必要としていた確認事項は、22日を軸に調整している世耕弘成経産相の現地視察を残すのみとなり、再稼働を巡る動きは最終段階に入った。

 山口知事の玄海原発視察は、知事就任直後の2015年1月以来、2回目。今村博信所長と瓜生社長の案内で、前回視察時から新たに加わった安全対策の状況などを約2時間かけて見て回った。津波監視のモニターなどが設置された中央制御室や原子炉冷却時に使う海水ポンプへの竜巻対策などを確認した。

 瓜生社長は会談で、組織風土や社員の意識改革の取り組みの他、経営層全員による原子力事業のリスク情報の共有、意見交換の場の設置、役職や部門にとらわれない課題検討の取り組みなどを説明した。

 福島第1原発周辺の被災地で家の明かりがともっていない状況を見た時のことを語りながら「二度とあのような事故は起こさない」と声を詰まらせ、「原子力の安全向上を継続的に取り組むというDNAを社員一人一人に持たせたい」と決意を語った。

 山口知事は、「アリの一穴からいろんな事故が起きる」とした上で、改めて「安全性に関する取り組みを不断に行う」「ヒューマンエラー防止の徹底」「原子力事業者として全社挙げての信頼向上」「不安を感じる県民に寄り添った丁寧な対応」を求めた。

 会談後、山口知事は記者団に、事業者としての信頼性に関して「社長があれだけ言われていたので、九電の社風に組み込まれていると感じた」と応え、瓜生社長は「原子力の安全性を証明するには、10年も20年も安全運転を続けるしか証明できないのではないか」と再稼働に向けた思いを述べた。

最終更新:4/20(木) 11:36

佐賀新聞