ここから本文です

《ブラジル》ファキン最高裁判事は何をLJ守秘事項に残したか?=ルーラの国外での不正疑惑も=アンゴラやキューバなどで=エスタード紙が独占報道

4/20(木) 7:28配信

ニッケイ新聞

 オデブレヒト社の報奨付供述(デラソン・プレミアーダ)に基づいて連邦検察庁のロドリゴ・ジャノー長官が出した捜査開始要請の中に、最高裁のラヴァ・ジャット報告官エジソン・ファキン判事がまだ守秘事項(シジーロ)のままにしている案件が25件ある。それらの案件には、ルーラ元大統領(労働者党・PT)やエドゥアルド・クーニャ元下院議長(民主運動党・PMDB)らの大物被告が絡んだものが含まれていると、19日付エスタード紙が報じている。

 シジーロの状態が保たれている案件は、情報を公開すると今後の捜査の妨げになると考えられているものだ。エスタード紙は今回、大物政治家の案件が多く並ぶ、これら25件に関する情報を独占的に報道した。
 その中でも目立つのはルーラ氏絡みのものだ。その中の1件は、ルーラ氏の最初の妻の甥、タイグアラ・ロドリゲス氏が経営するエセルジア社とオデブレヒト社が、ルーラ氏の要請で2011年に結んだ、アフリカのアンゴラでの事業契約に関する疑惑だ。エセルジア社は建設部門がなく、単にルーラ氏の影響力行使のためだけに使われたのではないかと考えられている。同件の捜査対象はルーラ氏とタイグアラ氏、オデブレヒト社のため、パラナ州地裁の管轄になる。
 ルーラ氏は、キューバのマリエル港建設でも、ジウマ政権下で商工開発相だったフェルナンド・ピメンテル現ミナス・ジェライス州知事と共に疑惑が浮上している。同件は高等裁と連邦直轄区地裁の管轄となる。
 また、ルーラ氏とジウマ氏の大統領選の選挙参謀で、キャンペーンに絡む収賄で逮捕中のジョアン・サンターナ被告と、元財相、官房長官のアントニオ・パロッシ被告が共に、エル・サルバドルやペルーの大統領選での裏献金疑惑で、捜査対象となっているという。
 国外の件は詳細が明らかにされていないが、ペルーやアルゼンチン、ベネズエラ、メキシコなどのものも含まれている。
 また、PMDBの大物政治家たちに対する疑惑も含まれている。そのひとつは、エンリケ・アウヴェス元下院議長の2014年のリオ・グランデ・ド・ノルテ州知事選での秘密口座への収賄疑惑だ。この件では、同氏の後任の下院議長のクーニャ氏も収賄の疑いを持たれている。また、2010年の上院議員選でのヴァウジール・ラウプ上議の収賄容疑もシジーロ扱いのままだ。
 また、シジーロの対象のため詳細は明らかにされていないが、パラー州にある国内最大級の水力発電所、ベロ・モンテ発電所建設での不正については、オデブレヒト社関係者6人が言及したとされ、PMDBの幹部級の政治家が複数関与していると見られている。

最終更新:4/20(木) 7:28
ニッケイ新聞