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マツダのクルマ造りは高齢ドライバーの事故防止にも有効!?

オートックワン 4/20(木) 18:42配信

マツダが考える安全で楽しいクルマ社会

最近は高齢のドライバーによる交通事故が頻繁に報道されているが、警察庁がまとめた交通事故統計によると、65歳以上の高齢者を含めて交通事故の死者数は減少傾向にある。1970年の1万6765人をピークに減少を続け、2016年は3904人であった。今は1970年の23%で、大幅に減っている。

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ただし65~69歳の高齢ドライバーの死者数に限ると、2014年から増加傾向だ。高齢者が当事者になった事故が増えているのは、過剰に扱われているためではない。しかも今後は、高齢ドライバーの事故がさらに増える可能性が高い。

そうなる理由は、第一次ベビーブームで1947年~1949年頃に誕生した「団塊の世代」にある。人口が多く、なおかつ運転免許の保有率も高い。この世代は日本の乗用車の保有台数が時期に急増した1968年前後に成人になったからだ。

1966年にはトヨタ カローラと日産 サニーの初代モデルが発売され、1968年にはトヨタ コロナマークIIや日産 ローレルが登場。1969年になると日産 スカイライン2000GT-R、いすず ベレット1600GT-R、1970年にはトヨタ セリカ、三菱 ギャランGTOも投入され、短期間で商品力の優れた日本車が急増した。この時期に20歳前後になれば、新車の購入は無理でも、せめて運転免許は欲しいと考えるだろう。

つまり運転免許を当たり前に所有するようになった最初の人達が「団塊の世代」だ。この世代が今では70歳を迎えようとしている。

日本が経験したことのない「高齢ドライバー時代」

運転免許統計を見ても、2016年末の時点で、65~69歳は運転免許保有者全体の9.6%を占める。それより高齢のユーザーを含めた65歳以上であれば21.5%だ。また60~64歳は8.3%、55~59歳は8.2%と続くので、今後は運転免許を持った高齢者が増える。それは、日本が経験したことのない「高齢ドライバー時代」を迎えるということだ。

そのために運転免許の返納が奨励される傾向も見られるようになった。「事故の加害者になる前に運転をやめる」というドライバーの判断は尊重すべきだが、自動車業界としては情けない話だろう。ユーザーの体力が下がり、いよいよ自動車の利便性、快適性が発揮される時になって、「運転をやめます」と言わせてしまうのだ。これでは高齢ドライバーに申し訳ができない。

自動運転になれば解決できる課題だが、市街地も含めた完全な自動運転が実現するのは遠い将来だ。当分の間は安全装備と、この機能を応用した運転支援の進化が続く。そこに高齢者への対応も組み込み、なるべく長期間にわたり、安全に自動車を使っていただきたい。

以上のような事情も踏まえて自動車メーカーは安全対策に取り組むが、ごく当たり前の基本に忠実なクルマ造りが、事故防止に役立つことも多い。その典型的な例が、マツダの安全取材会で明らかになった。

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最終更新:4/20(木) 18:42

オートックワン