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【WEC】TMGロブ・ルーペン「2年ぶりの勝利は彼らをブーストさせる」/開幕戦シルバーストン

4/20(木) 20:30配信

motorsport.com 日本版

 WEC(世界耐久選手権)開幕戦シルバーストンで2017年初勝利を果たしたトヨタ。レース後、TMGバイスプレジデント兼、トヨタ・チームディレクターであるロブ・ルーペンは、次のように振り返った。

【動画】7号車トヨタ、大クラッシュを喫す。ヨロヨロとピットに戻る姿がなんとも痛ましい

「素晴らしいレースが展開された。最後はやはりエキサイティングだった」とチームを激励するルーペン。

「セーフティカーが出動した時は少しヒヤヒヤさせられたが、それも素晴らしい展開だった。8号車は良い仕事をしていた。セブ(セバスチャン・ブエミの愛称)のあのオーバーテイクは圧倒的だった。ブレンドン(ハートレー/2号車ポルシェのクルー)が良いスポーツマンであったため、あのレースは決着がついた」

 レース開始後2時間で雨が降った時、ポルシェが即座にインターミディエイトタイヤへ切り替えたのに対し、トヨタはスリックタイヤでステイアウトする作戦に出た。結局、正解だったのはトヨタだった。雨が止んだことによって、ポルシェは再びスリックタイヤに交換する羽目になった。

 ルーペンは、その戦略を下した時のトヨタの状況について語った。

「我々はスリックでステイアウトする作戦に自信を持っていた」

「我々はシルバーストンにハイダウンフォース仕様のエアロパッケージを導入していたため、我々のレースエンジニアは自信を持ってオーダーしていた」

「それでもレースの展開は、ドライバーにとって簡単なものではなかった。彼らはインターミディエイトタイヤのポルシェが迫ってくるのを見て、グリップが不足していると訴えた。しかし結局、ステイアウトは正しい判断だった」

「彼らはレーシングドライバーであり、勝つことを望んでいる。(中嶋)一貴は良いスティントをつなぎ、アンソニー(デビットソン)は素晴らしい仕事をした。最後はセブがブレンドンをオーバーテイクすることができた。2年ぶりの勝利は彼らをブーストアップさせることだろう」

7号車クラッシュの原因

 一方、リヤのアンチロールバーのトラブルによって失速し、その挙句、大クラッシュを喫してしまったトヨタ7号車。ルーペンは、7号車のクラッシュについて言及した。

「7号車トヨタにとってつらいレースだった。特にホセ・マリア(ロペス)が背中を負傷してしまった」

「それは大きな衝撃だった。ピットに戻ったホセ・マリアは背中の痛みを訴えていたため、メディカルセンターへ行くことを命じた」

「フロントサスペンションが少し曲がっていて、ほとんどのボティパーツとパワーステアリングシステムを交換する必要があった」

「我々は1時間8分ほどピット作業に入った。その後レースに復帰し、クラス4位に入賞した。それはチャンピオンシップにおいて、とても重要なことだった」

 さらにルーペンは、7号車トヨタのトラブルの原因について詳細を明らかにした。

「7号車のアンチロールバーは、(マイク・コンウェイの)2回目のスティントの間にトラブルを抱えた。それが原因でマシンは失速し、マイクが不調を訴えた。可夢偉がマシンに乗ったときも、(マシンが)いくつかのトラブルを抱えていると彼はチームに報告していたが、我々には何が原因なのか正確に把握できていなかった」

 またルーペンは次のように付け足した。

「もしクラッシュがなかったとしても、クラス4位であっただろうか? 私にはレースがどのように展開したのか想像もつかない。彼らのペースは少し遅れていたが、その後どうなっていたかは誰にもわからないはずだ」

 7号車の無念のクラッシュを惜しむルーペン。しかし、彼らの気持ちはすでにWEC第2戦スパにある。

「スパに向けて、我々は完全に準備できていなければならない。我々は良いマシンを持っているし、3台体制だ。このマシンで勝利のために戦えると確信している」