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MotoGP:ビニャーレスはヤマハに合わせて乗り方を変える必要があったとエンジニアが語る

4/20(木) 18:37配信

オートスポーツweb

 モビスター・ヤマハのクルー・チーフであるラモン・フォルカーダによると、マーベリック・ビニャーレスは2017年シーズンを好調にスタートしたものの、ヤマハのMotoGPマシンを望むライディングスタイルで乗ることはできないという。

【画像】マーベリック・ビニャーレス/モビスター・ヤマハMotoGP

 オフシーズンのオフィシャルテストすべてでトップタイムを記録したビニャーレスは、カタールGPとアルゼンチンGPで優勝を飾り、ポイントランキングでは2位と14ポイント差をつけてトップにいる。

 しかし完璧なスタートを切る裏でビニャーレスは、YZR-M1の性能を最大限に引き出すのに自分の才能と戦わなければならなかったとフォルカーダは述べた。

 フォルカーダはドゥカティ移籍前のホルヘ・ロレンソのエンジニアを務めていた。彼は、コーナーを抜ける際の、ヤマハのマシンの優れたトラクションを最大限活かすために、ビニャーレスは遅めのブレーキングとコーナリングをやめる必要があると語った。

「マーベリックはバイクに、乗りやすさとヤマハのトラクションを求めている。そうするとホンダのバイクのようになるし、(ストレートでは)ドゥカティのように速くなる」とフォルカーダ。

「他のライダーも皆それを求めるだろう。それは無理だとビニャーレスも分かっているから、彼は乗りやすいライディングスタイルをとらずに、代わりにヤマハのマシンが出せる性能を最大限に引き出そうとする乗り方をしているんだ」

「ビニャーレスはホンダのマシンならそうするように、ブレーキを遅めに強くかけ、コーナーに早めに進入したがる」

「でもこのバイクでそれは不可能だと気づいているから、ホルヘのライディングスタイルを取り入れなければならない」

「今ではビニャーレスはスズキにいた頃よりコーナリング速度が向上しているよ」

「ヤマハのマシンはコーナーで有利になるように設計されている。とてもリヤが安定していて、コーナーを抜ける際のトラクションに優れているんだ」

「ビニャーレスは気に入らないかもしれないけど、これがこのバイクの仕組みだ」

 カタールGPでビニャーレスはスタートで出遅れてポールポジションから5位に転落、開幕戦で優勝するのにその遅れを挽回しなければならなかった。

 カタールGPでのグリッド位置は、雨で予選が中止となったために、フリー走行のタイムを元に決められた。一方でアルゼンチンGPでのビニャーレスの予選順位は6位だった。

 フォルカーダは、ビニャーレスにまだ改善の余地が残っているふたつの領域として、一貫性のある力強いスタートを切ることと、もう1周早く最大のポテンシャルに到達することを挙げた。

「ビニャーレスはスタートをもっと改善する必要があるけど、それは時間の問題だろう」

「そして予選では、2周目ではなく1周目でラップタイムを出すことに慣れる必要がある」

「土曜日の予選でいつもそうしておけば、日曜日の決勝でも同じことができる。良いスタートを切れば、トラブルを減らすことができる」

「MotoGPでは(スタートで)出遅れると、最初のコーナーの前までに5人のライダーにオーバーテイクされるんだ。優勝したかったら、それを許すわけにはいかない」

[オートスポーツweb ]