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欅坂46、カップリングにも名曲がたくさん! 厳選の10曲

RO69(アールオーロック) 4/20(木) 18:30配信

欅坂46といえばデビュー曲“サイレントマジョリティー”を始めとし、「既存のアイドル像をひっくり返す」楽曲群や、「笑顔を見せない」パフォーマンスのイメージが強烈である。そのため「シリアスな魅力」が先行しがちだが、この1年、私たちRO69は、彼女たちの活動に注目してきて、ソロ曲やユニット曲なども含めてアイドルグループ、そしてエンターテイナーとしてシリアスなだけでなく幅の広い、そして奥行きの深いたくさんの魅力を感じてきた。ここでは、そんな彼女たちの色とりどりの表情を見ることができる、表題曲以外のカップリング10曲について語りたい。(渡邉満理奈)

①手を繋いで帰ろうか(1stシングル『サイレントマジョリティー』全TYPE収録)
http://www.youtube.com/watch?v=H427UP6e1Kw
“サイマジョ”で鮮烈なデビューを飾った彼女たち。ビシビシと迸る反骨精神と、険しい表情でパフォーマンスをする表題曲からガラリと印象を変え、カップリングのこの曲では「はないちもんめ」のような可愛らしいダンスと、いじらしい表情を見せる。周りに冷やかされ、思わず付き合っているのを隠してしまったら彼女が不機嫌になってしまった、そんな不器用な青春時代のワンシーンが切り取られた楽曲で、パフォーマンス時には菅井友香と守屋茜のケンカ絡みも見どころとなっている。

②山手線(1stシングル『サイレントマジョリティー』TYPE-A収録)
http://www.youtube.com/watch?v=WqAGACYJiNM
欅坂46のセンター・平手友梨奈のソロ楽曲。何度も言われていることだが、歌謡曲チックな曲調と、ミュージックビデオの中で見せる鋭い目つき、キレの良い振りは、やはりあの山口百恵を連想させるところがある。この曲には降りたい駅もなく、ひとりで山手線をぐるりと回る少女の孤独が描かれているが、この少女の姿こそが、大人への成熟過程で選択肢だけがいくらでもある中、一体何を選べば良いのかと戸惑った若き日の憂鬱や気だるさと重なる。

③渋谷川(1stシングル『サイレントマジョリティー』TYPE-B収録)
http://www.youtube.com/watch?v=u6skIxzefss
今泉佑唯・小林由依からなるユニット・ゆいちゃんずのデビュー曲。小柄な体で大きなアコースティックギターを抱え、若い女の子がフォークソングを歌う姿は、最近では少し物珍しく映るかもしれない。爽やかなアルペジオ、ハモリを存分に取り入れたメロディーはどこかノスタルジーを想起させ、「渋谷川」というすぐにはピンと来ない名称を、枯れることのない自分の想いと重ねるという詩的な歌詞が、フォークユニットならではの世界観となっている。

④渋谷からPARCOが消えた日(2ndシングル『世界には愛しかない』TYPE-A収録)
http://www.youtube.com/watch?v=GsKnmSQRzrE
平手ソロ曲で、こちらも“山手線”に続く歌謡曲チックな作品。初めてこの曲を聴いたときは、明らかに80年代アイドルの楽曲を意識したサウンドと、真っ赤なスーツの衣装、そして《PARCO》を連呼するサビに思わずニヤリとさせられた。日常に居場所がなく、都会に出ては人混みに佇む少女さながら、アンニュイな表情で歌い上げる平手と楽曲がマッチしていて、80年代がモチーフなはずなのにどこかスタイリッシュさも感じさせる。

⑤語るなら未来を…(2ndシングル『世界には愛しかない』TYPE-A~C収録)
http://www.youtube.com/watch?v=AFg1x-xCxa4
この曲は欅坂46の真骨頂である「シリアスな魅力」が爆発している。《もう 失った人生なんて語るな》《今だから言えることは語るな》《過去など自己嫌悪しかない》という語気が強い歌詞が並ぶが、その内容を噛み砕くと「割れたガラスは拾い集めても元に戻せないように、後悔するより未来を見た方が良い」といったような哲学的な要素が含まれている。この曲を大人が歌うのではなく、これから先いろんな岐路に立つであろう少女たちが掲げるからこそ、勇猛果敢な主張として映えている。

⑥僕たちの戦争(3rdシングル『二人セゾン』TYPE-C収録)
http://www.youtube.com/watch?v=fZzJeqJieoI
上村莉菜、長沢菜々香、土生瑞穂、渡辺梨加、渡邉理佐からなるユニット・FIVE CARDSによる楽曲。疾走感あるメロディーに、切迫するストリングスの音色、そしてどこか古風な物語性ある歌詞が面白い。「君のパパ」に恋人同士のふたりの仲を反対され、関係が壊れそうになる中、何も為す術がない主人公。サビも振りもキャッチーなのにも関わらず、メンバーが淡々と無表情で歌い上げているのは、「この際、愛を信じるしかない」という無力さの中にいる主人公の、諦めにも似た心情を表しているようだ。

⑦大人は信じてくれない(3rdシングル『二人セゾン』全TYPE収録)
http://www.youtube.com/watch?v=8JZqeFGDszw
《いいことなんかない/退屈な毎日さ》と、いきなりネガティブなワードから入るこの曲は、誰もが感じたことのある少年・少女時代ならではの孤独が描かれている。「辛い」「死にたい」と思っても、大人はいつだって真剣には聞いてくれなさそうだった。「若いから未来がある」、そんな言葉を投げられても、まだコミュニティの浅かった子供の時はそんなことを考えられなかったし、いつだって「今」が辛いのが問題だった。大人になるにつれて様々な逃げ道を得ることで忘れてしまいそうになるけれど、確かにあったティーンならではの絶望。その時は言葉にするのさえ難しかった拙い感情を、彼女たちは高らかに歌いあげ、全身を使ったダンスで表現している。

⑧エキセントリック(4thシングル『不協和音』通常盤収録)
新たな欅坂46の可能性を見出した作品。Aメロではシティポップ調の跳ねるようなピアノをバックに、メンバーがラップを披露し、《もう、そういうのうんざりなんだよ》《はみ出してしまおう 自由なんてそんなもの》という周りを撥ね付けるような歌詞を乗せる。周りからはそうは見えなくとも、自分と他者の間に大きな壁を感じている人間は実は多く、この曲はそんな人たちに「はみ出す勇気」と、そのクールさを思い出させてくれる。先日の1周年ライブで同曲が初披露されたが、B系ファッションに身を包み、パフォーマンスの途中で靴を脱ぎ捨てるなど、今までの欅坂46からまさに「はみ出した」演出に驚かされた。

⑨僕たちは付き合っている(けやき坂46/4thシングル『不協和音』TYPE-D収録)
http://www.youtube.com/watch?v=E-cWP2x-7N0
クールな部分がクローズアップされがちな欅坂46とはまるで対を成すように、「アイドルらしさ」を全面に出す、けやき坂46(ひらがなけやき)にとって初めてのラブソング。ふっと口ずさみたくなる耳あたりの良い爽やかなメロディーに乗せ、付き合った彼女が誰かの「元カノ」であるという複雑な設定も含みつつ、駆け引きのない、純粋な恋愛が歌われている。振り付けもアイドルらしいポージングがふんだんに盛り込まれており、《僕たちは付き合っていると叫びたくなる》《正々堂々 僕たちは/ここでキスだってできるんだ》という、恥ずかしくなるくらいの恋愛真っ只中なワードも飛び出す。

⑩W-KEYAKIZAKAの詩(4thシングル『不協和音』全TYPE収録)
http://www.youtube.com/watch?v=s8j9hva3luI
欅坂46&けやき坂46にとって、初めての合同歌唱曲。《同じ目をしたみんながいた/生きることに不器用な仲間》といったグループのことを綴った歌詞や、今までの楽曲のダンスを取り入れた振り付け、そしてミュージックビデオには長濱ねるが、途中でメンバーと合流するシーンが映し出されているように、楽曲・映像ともに欅坂46のこの1年を総括する内容に仕上がっている。と同時に、これからもこの仲間で歩んでいくという決意も感じられ、今後のグループの活動をますます楽しみにさせてくれる一曲だ。

RO69(アールオーロック)

最終更新:4/20(木) 18:30

RO69(アールオーロック)