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阪神鳥谷サヨナラエラー、連続出場金本超えも悔しさ

日刊スポーツ 4/20(木) 7:56配信

<中日4-3阪神>◇19日◇ナゴヤドーム

 阪神鳥谷敬内野手(35)は悔しさを押し殺すかのように、無表情でバスに乗り込んだ。1767試合連続出場を達成し、金本監督を抜いてプロ野球歴代単独2位に躍り出た。だが、自身のサヨナラ失策で3位転落。「しっかり捕って投げていればアウトだった」と自らを責めた。

【写真】EXILE風ファッションの鳥谷

 「あの時はもう、試合に出続けるのはやめようと思った」

 連続試合出場中、自ら身を引こうとした瞬間が1度だけある。15年6月21日の甲子園ヤクルト戦に背中に死球を受け、数日たっても激しい痛みと腫れがまったく引かない。肋骨(ろっこつ)骨折。かつて腰椎や右肋骨を折ってもグラウンドに立ち続けた男も、さすがに限界を悟った。「もう絶対に無理だと思った。あと何カ月はもたない、と」。その年の4月には右脇腹に重傷を負っていた。「2カ月で2回目。もうこれ以上、チームに迷惑をかけるわけにはいかない」。首脳陣に思いを伝えた。認めてはもらえなかった。

 「代わりはいない。出てくれ!」

 あの時、首脳陣が首を縦に振れば連続試合出場は止まっていた。今も昔も、個人記録に固執したことはない。「試合に出る、出ないは自分で決めることじゃない」。必要としてくれるから、試合に出続ける。出続けるために早朝からウエートトレに励み、ストイックな食事制限も続けている。

 この日は全4打席で出塁。2安打2四球1盗塁で2得点に絡んだが、満足感はゼロに等しい。「1日でも長く出たい気持ちはある。いい時も悪い時もある中で、支えてくれた方々がいるので感謝したい」。また次の試合が来る。普段通り、全力で勝利をもぎ取りにかかる。【佐井陽介】

最終更新:4/20(木) 8:59

日刊スポーツ