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三菱航空機社長:東京五輪聖火をMRJで、開発期限の厳守全力

Bloomberg 4/20(木) 6:00配信

三菱重工業傘下の三菱航空機は開発中の国産初のジェット旅客機、三菱リージョナルジェット(MRJ)のANAホールディングスへの初号機納入を、同社による2020年の東京五輪の聖火輸送に間に合わせることを目指している。4月1日付で三菱航空機の社長に就任した水谷久和社長がブルームバーグのインタビューで話した。

水谷氏は「きちんとした機体を渡せる状態にするため社内的には19年末の完成を目標とし、そこから逆算して現在の設計作業を進めている」と話した。ANAHDの前身である全日空は1964年、開発の遅れでギリギリに納入された国産初の旅客機YS-11で東京五輪の聖火輸送を行っており、次の大会での聖火輸送にMRJを使う場合には同様の綱渡りを迫られる可能性が出てきた。

ANAHD広報担当の吉岡航氏によると、同社は今回の大会のオフィシャルパートナーとして最大限の協力をしたい考え。MRJによる聖火の輸送については「物理的にできる環境になればぜひとも前向きに検討したいが、現時点で決まっているものは何もない」と話した。

MRJの開発は難航している。三菱重は今年1月、設計変更を理由に5回目となる納入延期を発表。ANAHDへの初号機の納入は当初の18年半ばから20年半ばに延期されている。最初の納入先で共同開発者でもあるANAHDは25機の購入を契約している。ANAHDはMRJの代替機として米ボーイングの「737-800」を4機リースで調達し、18年度から国内地方都市間の路線で活用する方針を表明している。

採算性は悪化

水谷氏は「新しいスケジュールをANAにきちんと説明し理解を得ている」とした上で「引き続き期待感も大きく表明してもらっている」と述べた。一方で、遅延に伴う損害補償など契約の内容についてはコメントを控えた。MRJの累積受注は現時点では世界で447機。遅延に伴う新たな納入計画は「全顧客に説明し冷静に受け止めてもらっている」と話した。

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最終更新:4/20(木) 11:59

Bloomberg