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米アップルの取引先、経営環境一段と厳しく-業界再編で供給網縮小

Bloomberg 4/20(木) 14:13配信

グラフィックチップメーカーの英イマジネーションテクノロジーズは今月、米アップルから切り捨てられた際、同社サプライヤーとしての立場がいかに移ろいやすいかを思い知った。アップルは半導体メーカーの減少に直面し、社内で特殊チップを設計する必要のある分野に進出しているため、さらに多くのサプライヤーがイマジネーションテクノロジーと同じ運命をたどる可能性がある。

イマジネーションは3日、アップルが自前でソリューションを開発したため今後、イマジネーションのグラフィックス技術の使用を取りやめることを明らかにした。アナリストらによれば、ダイアログ・セミコンダクターやシナプティクス、シーラス・ロジックは特に、アップルのサプライチェーンの気まぐれや要求から影響を受けやすいという。

数年来、プロセッサーを独自に開発してきたアップルは近年、グラフィックスやブルートゥース、スマートフォン関連チップなどの部品の社内設計を強化している。これは割高であり、新たなリスクも生じるものの、提携する半導体メーカー数が最近の業界再編の波で減る中、サプライヤーに対する影響力の維持につながる。

アップルは価格を抑制するため、どんな部品でも2社以上のサプライヤーの採用を好むが、サスケハナ・ファイナンシャル・グループによれば、昨年だけでも米半導体メーカーの5社に1社が買収された。2013年以降では、アップルの主要サプライヤーのサンディスクやブロードコム、トライクイント・セミコンダクター、インターシル、シャープ、エルピーダメモリ、RFマイクロ・デバイシズ、フェアチャイルド・セミコンダクター・インターナショナルが軒並み買われた。

アップルは「iPhone(アイフォーン)」で3つの新型モデルの発売を準備しており、今年は特に重要な1年。新型モデルにはデザインを大きく刷新する最上位機種も含まれており、新たな製造ラインやプロセスの導入は費用がかかるため、アップルは他で節約する部分を見つける必要がある。BGCパートナーズのアナリスト、コリン・ギリス氏は、打撃を回避するにはサプライヤーに圧力を掛けることになろうと指摘した。

原題:The Life of an Apple Supplier Is Getting Even Tougher (1)(抜粋)

Alex Webb, Ian King

最終更新:4/20(木) 14:13

Bloomberg