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羽生、7位…SP使用曲のプリンスに「ごめんなさい」/フィギュア

サンケイスポーツ 4/21(金) 7:00配信

 フィギュアスケート・世界国別対抗戦第1日(20日、東京・国立代々木競技場)開幕し、順位点によるチーム得点で日本が44点で首位発進した。男子ショートプログラム(SP)で、世界選手権王者の羽生結弦(22)=ANA=はジャンプのミスが相次ぎ、83・51点の7位だった。宇野昌磨(19)=中京大=は、103・53点で1位に立った。女子SPは三原舞依(17)=神戸ポートアイランドク=が72・10点で3位。エフゲニア・メドベージェワ(17)=ロシア=が自身の世界歴代最高得点を更新する80・85点で1位となった。

 本来の姿は影を潜めた。今月1日にヘルシンキでの世界選手権を制し、世界王者として臨んだ羽生が、SPでまさかの7位。演技を終えて、天を仰いでつぶやいた。

 「ごめんなさい」

 今季ここまでの6戦で、ミスなく乗り切ることがなかったSP。冒頭の4回転ループは1回転にとどまり、無得点に終わった。課題にしていた4回転サルコー-3回転トーループは、サルコーの着氷で右手をつき、連続技にできなかった。

 「悪い癖が完全に出てしまった。自分の中でこの演技に対して余計な気持ちが入りすぎた。(SPに対して)苦手意識ができはじめている」

 華々しく凱旋(がいせん)した王者の一挙手一投足に沸き立った日本のファンの声援は、演技終盤にかけてため息へと変わった。

 SPでの使用曲「レッツ・ゴー・クレイジー」を歌ったプリンスの命日(21日、享年57)の前日だった。SPで世界最高得点(110・95点)を持つ羽生にとって、あまりに低調な83・51点。米国のロック歌手の名曲を使用したプログラムを完成できず、「こんなんじゃ(プリンスの)顔に泥を塗っているようなもの。最後まで試合で(SPを)作りきれなかった」と声を震わせた。来季の演目は今後決めるが、連覇を目指す平昌五輪に課題が残った。

 21日のフリーが、今季最後の滑走となる。「この悔しい気持ちがあるからこそ、ワクワクもする。悔しさを集中力の糧にして、爆発させたい」。世界王者に返り咲いたシーズンを、このまま終えるわけにはいかない。平昌ロードへと突き進む、巻き返しの演技を誓う。

最終更新:4/21(金) 7:00

サンケイスポーツ