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関空、100人乗れる連節バス公開 定員2倍、値段は倍以上

Aviation Wire 4/21(金) 23:17配信

 南海バスは4月21日、関西空港で28日から運行する連節バスを、LCC専用の第2ターミナルでお披露目した。第1と第2両ターミナルを結ぶ無料連絡バスに導入する。

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 連節バスが走るのは、JR西日本(9021)や南海電鉄(9044)の関西空港駅の最寄りとなる第1ターミナル「エアロプラザ」と第2ターミナル間。連絡バスは現在1日に平均1万人以上が利用しており、連節バス導入で乗車時の待ち時間の短縮や混雑緩和などにつなげる。

 導入するのは、独ダイムラー傘下のエボバスが製造するメルセデス・ベンツ「シターロG」が2台で、大きさは全長18.12メートル、全幅2.55メートル、全高3.10メートル。2つの車体がつながり、床が低い部分が広いのが特徴で、日本の排ガス最新規制と同等の欧州排ガス規制「EUR06」をクリアしており、環境性能の高さも売りとなっている。

 前方の車内はスーツケースなどを置く荷物置き場や、車イス用スペースをはじめ、立って乗ることを前提とし、後方にイスを設けた。従来のバスと比べて、約2倍にあたる100人程度の乗客を運べるようになる。空港内のターミナルを結ぶ連絡バスに連接車を導入するのは、国内では初めて。

 連絡バスは無料だが、運転席横には運賃箱や交通系ICカードのリーダー(読み取り機)を装備。南海バスによると、後付けが難しいことや、設置工事を実施するとなると運休する必要があるため、他路線でも運行できるよう、当初から汎用性の高い仕様にしたという。

 現在連絡バスの運行間隔は、最短2分間隔。南海バスによると、乗客の荷物が多く、通常の路線バスよりも乗降時間がかかるため、これ以上の短縮は難しく、混雑時の増発も限界があるという。両ターミナル間の所要時間が10分程度と短いことから、着席できる人数よりも、より多くの乗客に乗ってもらえることを重視した車内レイアウトにした。

 関空を運営する関西エアポートの副最高運用責任者の升本忠宏執行役員は、「連絡バスでお待たせしている状況を解消したかった」と話す。1月28日に開業した第2ターミナルの国際線エリアを整備する際、連節バスが運行できるようにした。

 購入価格は非公表だが、「お客さんを(従来のバスより)2倍運べるようになったが、値段は2倍では済まなかった」(南海バスの担当者)という。現時点での導入は2台にとどまるが、運行実績を見て増備の可能性を検討していく。

 2台の連節バスのうち、1台は関空の地元である大阪府泉南郡田尻町のラッピングバス。同町のマスコットキャラクター「たじりっち」と、漁港や海の駅、歴史館、泉州たまねぎや泉だこなどが描かれている。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:4/21(金) 23:31

Aviation Wire