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大成建設、BIMで環境解析モデルを自動作成するシステム

4/21(金) 6:40配信

スマートジャパン

解析モデル作成期間を最大で約80%短縮

 大成建設は建築物に影響を与えるさまざまな環境要素の解析、評価で、BIMデータから建物形状や部材属性などの関連情報を自動的に抽出し、各環境要素の解析に適したモデルを自動作成するシステム「T-BIM Environment」を発表した。

 省エネや居住環境の快適性に対する意識の高まりから、顧客の要望に即した建設計画を策定するため、事前にさまざまな環境要素について解析、評価するケースが増えている。複数の環境要素の解析結果を重ね合わせ、目に見えない環境要素を可視化し、3次元で表示することで、建物空間の環境性能を総合的に評価することが重要となる。

 従来は、環境要素ごとに専用ソフトを用いて形状や属性を考慮した解析モデルを個別に作成しており、解析モデル作成作業には多くの時間がかかっていたという。複数の環境要素の解析結果を総合的に評価するには、各環境要素の結果の相互作用を理解し、顧客へ提示するための経験やノウハウと事前作業も必要だった。

 こうした課題を解決するため、大成建設は解析で用いる建物形状や部材仕様などの属性情報をBIMデータから自動的に抽出し、同一のプラットフォームから各環境要素の解析に適したモデルを自動作成するT-BIM Environmentを開発した。

 T-BIM Environmentでは環境要素の解析モデル作成に要する時間を大幅に短縮し、従来と同一期間で複数の条件検討が実施できる。特に複雑で広域な形状の建物の場合は、解析モデル作成期間が最大で約80%短縮が可能とする。

 BIMデータから自動的に抽出した建物形状や部材属性などの共通データに基づき各環境要素について解析も行うため、複数の環境要素による相互作用を分析できる。またBIMのデザインと任意の解析結果を迅速かつ正確に重ね合わせて可視化できるため、複雑な形状を持つ建物でも、建物空間の環境性能を視覚的に把握し、評価することが可能だ。

 これらにより顧客と設計者間の合意形成が促進され、顧客の要望に柔軟に対応しながら、建設計画決定までの検討期間を短縮するという。

 今後、同社はさまざまな建設計画で建物空間の総合的な環境性能の確認や評価、顧客との合意形成の促進などに同システムを積極的に活用していく予定とした。