ここから本文です

iDeCoの商品ラインナップにでてくる「バリュー株」ってなに?

ZUU online 4/21(金) 17:40配信

所得税や住民税などの税負担の軽減に魅力を感じて、個人型確定拠出年金(iDeCo)への加入を検討している方も多いことだろう。iDeCoは、多くの銀行や証券会社によって取り扱われており、運用商品のラインナップも会社によってさまざまだ。

りそな銀行のラインナップのなかには「DC・ダイワ・バリュー株・オープン」というファンドがある。ところで、「バリュー株」とは何だろうか。そこで今回は、バリュー株について紹介しよう。

■バリュー株とグロース株とは

バリュー株は「割安株」とも呼ばれる。一般的には、会社が計上している利益や資産の状況と比較して、企業価値よりも株価が低いと判断される銘柄のことを言う。一方、「グロース株」とは、その名の通り「成長株」を意味する。将来にわたって持続的に成長することが期待される銘柄であり、現時点での安定性よりも将来性で評価される。

株価が割安かどうかの判断には、主に次の指標が用いられることが多い。

・ PER(Price Earnings Ratio「株価収益率」)
株価と企業収益を比較することで投資価値を判断する際に用いられる。株価を1株あたりの純利益で割った数字で表す。

・ PBR(Price Book Value Ratio「株価純資産倍率」)
1株あたりの純資産に対して株価が何倍であるかを測る指標で、株価を1株あたりの純資産で割った数字で表す。PBRが1ということは、1株当たりの純資産と株価が同じと言うことになり、この時点で企業を清算したとしても、理論上は投資金額がすべて戻ってくるという計算だ。実際はPBRが1以下となっている銘柄もあるが、業種や他の指標も参考にしながら総合的に割安かを判断することが大切である。

・PCFR(Price Cash Flow Ratio「株価キャッシュフロー倍率」)
株価を1株当たりのキャッシュフローで割ったものである。PCFRはPERなどと同様、当該株価が株式市場の平均や同業他社などと比べて割安かどうかの判断に用いられる。PERは純利益をもとに計算されるのに対し、PCFRはキャッシュフローをもとに計算される点が両者の違いだ。

株価が割安ということは、市場がその銘柄の真の価値に気付いていないということになる。割安という判断が正しかった場合、市場がその価値に気付いた時、将来的に値上がりを期待できる。そのため、長期にわたって資産運用を行うiDeCoでは、合理的な投資手法だといえるだろう。もっとも、iDeCoで個別銘柄を指定して投資することはできないため、実際には、割安株で構成された株式投資信託を購入するのが一般的である。

■それぞれの特徴

バリュー株は、PERやPBRが低い銘柄群、言い換えると、利益の伸びが鈍化している企業であるといえる。その反面、安定的にキャッシュフローを稼ぎ出すビジネスモデルを有している企業が多く、配当利回りは高くなる傾向にある。前述の「DC・ダイワ・バリュー株・オープン」の運用レポートを確認すると、ベンチマークウエート(目標配分比率)の高い業種順に、「電気機器」、「輸送用機器」、「銀行業」、「情報・通信業」となっている。組入上位10銘柄を見ても、メガバンクや商社、通信会社など、いわゆる高配当銘柄が並んでいる(ベンチマークウエート、組入上位10銘柄ともに2017年1月末のデータ)。

一方、売上高や利益の高成長が続き、その成長性に期待した投資が集まるのがグロース株銘柄である。高い収益力や将来の成長を予想した投資家から幅広い支持が集まるため、取引も活発に行われる。値動きも値幅も比較的大きい傾向にあるようだ。

■バリュー株投資を安定的にiDeCoで挑戦

株価に対する収益力を表すPER、株価と純資産を比較して株価が割安かどうかを判断する指標であるPBR、PERにおける1株当たりの利益をキャッシュフローに置き換えたPCFRともに、数字が小さいほど割安と言える。

りそな銀行の「DC・ダイワ・バリュー株・オープン」は、「DC底力」の愛称で知られるiDeCo専用ファンドだ。PER、PBRなどの指標などから、割安と判断された銘柄に投資するファンドである。

自分でバリュー株銘柄を選定して投資することも醍醐味はある。しかし、プロのファンドマネージャーが選定したiDeCoのファンドでバリュー株へ投資することは、中長期の資産形成の更なる一助となる可能性があるだろう。(提供:確定拠出年金スタートクラブ)

最終更新:4/21(金) 17:40

ZUU online