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草薙「帰郷」感慨 オリックス広報の仁藤さん(島田商高出)

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 4/21(金) 8:05配信

 静岡市駿河区の県営草薙球場で18日開催されたプロ野球パ・リーグ公式戦の日本ハム―オリックス戦の3塁側ベンチで、慌ただしそうに動き回るスタッフがいた。オリックスの元投手で球団広報を務める仁藤拓馬さん(28)。11年前、草薙で春季高校野球県大会優勝に導いた島田商のエースは、裏方としてチームを支えている。

 試合後、3勝目を挙げたディクソン投手のヒーローインタビュー。仁藤さんは球団ホームページに載せるコメントを必死にメモしていた。広報の仕事は試合中の談話取りやマスコミ、イベント対応など多岐にわたる。「素晴らしい選手がそろっていることを多くの人に伝えたい」と使命感に燃えている。

 仁藤さんは島田商3年だった2006年、春の県大会を制覇。その年の高校生ドラフト4巡目でオリックスに指名された。3年目には開幕1軍入りし、プロ初登板も果たした。

 だが、この頃から身体に異変を感じるようになった。「誰かが(自分の)体を操縦しているように自由が利かない」。過敏性腸症候群と診断され、1カ月で10キロほど体重が落ちた。プロで実績を残せないまま、10年に戦力外通告を受けた。引退後はスコアラー、マネジャーなどに転身。「野球の仕事を続けることができ、球団には感謝している」と話す。

 オリックスが県内で試合を行うことは珍しく、仁藤さんが草薙を訪れたのは優勝した春の県大会決勝以来だった。「球場は新しくなったが青春を過ごした忘れられない場所。本当は選手として帰ってきたかったけれど」と懐かしそうにグラウンドを踏みしめた。「今は福良監督を男にすることしか考えていない」と選手と一緒に21年ぶりのリーグ優勝を目指している。

静岡新聞社

最終更新:4/21(金) 8:05

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS