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手紙に焦点、源氏物語の心情迫る 滋賀・石山寺で特別展

京都新聞 4/21(金) 12:59配信

 源氏物語に登場する手紙に焦点を当てた「源氏物語と手紙展」が大津市石山寺1丁目の石山寺で開かれている。きらびやかな屏風(びょうぶ)や画帖に描かれた、手紙をやりとりする光源氏や女性たちの心情を分かりやすく紹介している。
 紫式部が参籠し、源氏物語の構想を練ったと伝わる同寺では、江戸時代に土佐光起が描いた「紫式部図」など紫式部にまつわる品を多く所蔵している。今回は、源氏物語に271通も登場する手紙に焦点をあて、「源氏物語画帖」「源氏物語図色紙貼交屏風」(ともに江戸時代)など約30点を展示した。
 画帖などには、光源氏の妻同士が箱いっぱいのモミジや季節の花を添えて手紙を送り合う様子や、光源氏の息子夕霧の妻が嫉妬のあまり夕霧宛ての手紙を奪い取る場面などが描かれている。
 正式な書状「立て文」や、後朝(きぬぎぬ)の文などで用いられる「包み文」など、当時の書状の形も再現して展示したほか、重要文化財で最古の仮名書状「虚空蔵菩薩念誦次第紙背消息」(平安時代)などもある。国宝「大師文章」(同)も4月29日~5月7日に特別展示する。午前10時~午後4時。入場料300円で、別に寺の拝観料が必要。6月30日まで。

最終更新:4/21(金) 12:59

京都新聞