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往時の間取り再現へ 改修中の清水次郎長生家

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 4/21(金) 17:00配信

 幕末・明治の侠客(きょうかく)清水次郎長(1820~93年)の生家=静岡市清水区美濃輪町=の保存に向けた改修工事で、天井裏に残されたすすや柱の痕跡から、次郎長が生まれたころの間取りが明らかになってきた。改修に当たっているNPO法人「次郎長生家を活(い)かすまちづくりの会」は、地域の観光資源として往時の姿の再現を目指す。

 同会会員で工事責任者の伊藤貴広さん(40)=焼津市=によると、このほど、柱の痕跡から現在の土間に部屋があったことが分かった。天井撤去後に現れたすすで黒くなった壁から、もともと天井はなく、かまどがあった場所と推測できるという。「町屋は改修を重ねることが多いが、履歴の資料が残っていることはほとんどない。次郎長生家もかなりの頻度で手が加えられていたことが分かった」と伊藤さん。

 改修は、次郎長が生まれた当時の間取りをもとに、生活やリフォームの痕跡をできるだけ残しながら、バリアフリーや耐震性などにも配慮して6月末の完成を目指す。同会の牧田充哉会長(静岡市清水区)は「次郎長の人物像やまちの歴史を多くの人に発信する拠点にし、清水港周辺をにぎやかにしていきたい」と改修を待ち望む。

 生家は雨漏りやシロアリの被害、建物の傾きなど老朽化が激しく、1月に修復、改修工事を始めた。工事費用は募金を中心にまかなわれているが約300万円不足しているため、同会は今後も募金活動を続けていく。

 問い合わせは次郎長生家売店仮店舗<電054(353)5000>(午前10時~午後3時)へ。

静岡新聞社

最終更新:4/21(金) 18:26

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS