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巨人、育成からの補強が実を結ぶか 篠原が育成初の初登板初勝利

デイリースポーツ 4/21(金) 14:04配信

 ウイニングボールを持つ表情に、安堵感がにじんだ。19日、鹿児島で行われたヤクルト戦。2番手で登板した篠原慎平投手(26)が3回無失点の好投。17日に育成から支配下登録されたばかりの3年目右腕が、育成出身選手では史上初となるプロ初登板初勝利をマークした。

【写真】超レア!篠原慎平、香川時代の熱投

 先発・高木勇が二回の打席で、ブキャナンの球が右手を直撃し、そのまま降板。三回からの緊急登板となったが「緊張する時間もなかった」と動じることなく打者と対峙(たいじ)。いきなり1死一、三塁のピンチを招いたが、谷内を「ずっと磨いてきた」という直球で三ゴロ併殺打に。落ち着いたマウンドさばきで首脳陣の期待に応えた。

 今季6敗中、4敗が逆転負け。中継ぎに不安がある中での支配下登録だった。特に右の救援投手では経験、実績豊富な西村、沢村、田原が不在。開幕1軍を果たしたドラフト3位・谷岡(東芝)は再調整のため13日に登録抹消された。

 八、九回を託すカミネロ、マシソン以外の右の救援投手は12日に昇格した宮国が適性を示したが、続く名前が出てこない中、2軍で9戦連続無失点中だった26歳に白羽の矢が立った。

 17日の会見で、高橋監督は「右の力のある投手が少ないというところで、このタイミングで1軍で投げられるのではないかと」と説明。「期待はしてますが(いきなり)しすぎるとプレッシャーになる」と過度な期待を示すコメントは避け「入ったことで少し(中継ぎの層が)厚くなってくれればいい」と話していた。そのわずか2日後。チームを襲ったアクシデントを救い、22年ぶりとなる3戦連続完封勝利の立役者となった。

 独立リーグの四国ILp・香川から入団して3年目。独立リーグ時代には右肩を手術し長期のリハビリも経験した苦労人。「肩、肘のケアは人一倍しているつもり」と話し「だんだん自分のルーティンはできてきた」と手応えを示したが、決して浮かれることはなかった。「続けることが一番難しい。一瞬で消えないように頑張ります」。初勝利から一夜明け、表情を引き締めて先を見据えた。

 指揮官は「ここから相手も(篠原を)知ってくる。甘い世界じゃないから、そこを乗り越えて」と温かいまなざしを送った。巨人の育成出身の救援投手では山口鉄という大成功例がある。自身が目標としている偉大な大先輩の後に続き、真の救世主になれるか。

 これ以上ないプロとしてのスタートを切った篠原だが、真価が問われるのは、これからだ。(デイリースポーツ・野畑圭司)

最終更新:4/21(金) 16:10

デイリースポーツ

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