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【二宮寿朗の週刊文蹴】相撲に学べ、入れ替え戦復活を

スポーツ報知 4/21(金) 12:02配信

 大相撲が稀勢の里フィーバーに沸いている。相次ぐ不祥事で人気が低迷した時代がウソのようだ。3年前から人気が戻り始め、「スー女」なる言葉も飛び出した。ただ大相撲の復活は「土俵の充実」あってのもの。Jリーグが大相撲に学ぶとすれば「ピッチの充実」である。

 J1の16位とJ2の3位による入れ替え戦が来季、10年ぶりに復活する可能性があるという。

 筆者は賛成の立場だ。J1昇格プレーオフ(3~6位によるトーナメント)は12年から採用されているが、勝ち上がってきた大分、徳島、山形、福岡は翌年いずれも最下位に終わり、降格の憂き目にあっている。今年こそC大阪が健闘しているとはいえ、近年の状況を考えても制度を見直すにはいいタイミングだった。

 無論、J2だけを考えればプレーオフは悪くない制度だといえる。J1より4チーム多い22チームで構成されており、6位まで昇格の可能性を残すとなると“消化試合”は減る。プレーオフ進出が懸かることで観客動員につながるなどメリットは多い。

 だが、Jリーグの顔はあくまでJ1だ。1チームでもレベルがグッと落ちてしまうと「ピッチの充実」は満たさない。白熱した試合をファンに一つでも多く提供して「J1の充実」を図ることが、人気回復の一助になると筆者は考える。

 最後の入れ替え戦となった08年の磐田―仙台は忘れもしない。死力を尽くした好ゲームだった。

 2戦合計2―3で敗れ、昇格を逃した手倉森誠監督が「シーズンを最後までやり切った」と胸を張ったことが強い印象として残っている。仙台は翌年にJ2を制して7年ぶりに昇格を果たし、以降ずっとJ1に定着している。入れ替え戦の悔しさが、彼らの糧となったことは言うまでもない。

 人気回復へ「ピッチの充実」は、待ったなしだ。入れ替え戦の復活は、外せない重要案件である。(スポーツライター)

最終更新:4/21(金) 12:02

スポーツ報知

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