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中国、宇宙貨物船打ち上げ ステーション主導権狙う

産経新聞 4/21(金) 7:55配信

 【北京=西見由章】「宇宙強国」を目指す中国が20日夜、海南省の文昌宇宙発射場で、次世代運搬ロケット「長征7号」を使用し、同国初の無人宇宙貨物船「天舟(てんしゅう)1号」を打ち上げた。2022年ごろの完成を目指す有人宇宙ステーションの貨物輸送システム構築が狙い。日米欧露などが参加する国際宇宙ステーション(ISS)は24年以降の運営方針が未定で、中国が唯一のステーション保有国になれば、宇宙空間で主導権を握る可能性がある。

 中国の宇宙開発当局者は「ステーション建設前に宇宙空間で実施する最後の大規模実験」としている。

 天舟1号は筒型で全長10・6メートル、最大直径3・35メートル。6トン超の物資を運搬することが可能だ。打ち上げ後に高度約380キロの軌道に入り、宇宙ステーションの原型となる無人宇宙実験室「天宮2号」とのドッキングを計3回実施。約半年間にわたり燃料補給や物資の輸送実験などを行う。

 習近平指導部は2030年までに米露と並ぶ「宇宙強国」入りを掲げ、独自の宇宙ステーション開発に向けて着々と準備を進めている。ただ宇宙開発は軍主導で行われており、中国の宇宙空間を利用した軍事プレゼンス拡大の動きに米欧などは警戒感を高めている。

最終更新:4/21(金) 7:55

産経新聞