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J1通算1万得点の男の今 リーグ5試合目での初ゴール

朝日新聞デジタル 4/21(金) 17:21配信

 J1は通算2万点まであと1得点。J1は21日、2試合があり、節目の得点が生まれそうだ。J1の歴史を振り返ると、1万得点が生まれたのは、2005年5月8日。ゴールを奪ったのは、無名の新人選手だった。ガ大阪のFWだった前田雅文さんは名古屋戦で試合を決定づけるチームの3点目のゴール。リーグ5試合目での初ゴールが節目になった。現在は関西大学サッカー部で監督を務める前田さんに話を聞いた。

 ――当時のことを思い出してもらえますか。

 「1万点よりも自分の初得点だったことが印象に残っています。試合に出られたこと、勝てたこと、そういう印象の方が大きい。試合が終わった後に、1万点と言うことを聞かされました。振り返ってみると、新人で、メンバーに入るだけで精いっぱいで、試合の前々日にメンバー発表されて、その方がびっくりした。逆に、試合中は冷静でした」

 ――前田さんにとってあの得点はどんな1点ですか。

 「メモリアルということでメディアが取り上げてくれましたが、自分にとっては1点に変わりないですし、積み上げてきたところがたまたま自分に来ました。最近多く、周りの方、同年代とか年配の方に言っていただけるので、皆さんの記憶に残っているのだなと」

 ――教えている選手たちはどうでしょうか。

 「いま教えている子たちにはぴんとこないというか、知らない子もたくさんいます。今の大学4年生が当時10歳で、1年生は7歳。それは知りませんよね。学生には映像を見せることはありますが、自分の現役時代の映像は全く見せませんし、自分のこともあまり話しません」

 「自分が大学時代に『しっかりしろ』『調子に乗るな』と言われていたので、あの得点のときもそうでした。当時を振り返って、選手として目立ちたいということもありませんし、取り上げられて不快だと感じることもありませんでした。そういうところは、今でも生きているかもしれません。大学のサッカー部の学生にはサッカーでやっていけそうな子もいますが、大学では、社会に出てから適切な行動ができることをサッカーを通じて教えることが大切だと思っています」(聞き手・河野正樹)

朝日新聞社

最終更新:4/21(金) 18:57

朝日新聞デジタル