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1位は宇野昌磨!羽生にSP3連勝、日本が首位発進

スポーツ報知 4/21(金) 5:47配信

◆フィギュアスケート 国別対抗戦 第1日▽男子SP(20日、東京・代々木第一体育館)

 男子ショートプログラム(SP)で宇野昌磨(19)=中京大=が、自己ベストにあと1・33点に迫る103・53点をマークして1位になった。2月の四大陸選手権、3月の世界選手権に続き、SPでは83・51点で7位だった羽生結弦(22)=ANA=に3連勝。今大会は男女シングル、ペア、アイスダンスの順位で争い、日本はロシアと44得点で並んだが、大会規定で首位発進した。

 得点を待つキスアンドクライでチームメートの顔を見ると、宇野に笑顔が戻った。今季最後のSP。冒頭の4回転フリップを着氷でこらえると、続く4回転―3回転の連続トウループは後半を2回転に変えた。「6分間練習でも(調子が)良くなかった。ミスしなければ、チームに迷惑がかからないと思った」。あえての2回転。作戦が功を奏し、100点超えを果たした。羽生にはSPで3連勝。それでも「逃げが入ってしまった」と悔しさがこみあげた。

 この1年間「ネガティブ思考で心配性」という性格を打開するため「攻める」という言葉をあえて口に出し、挑戦を続けた。羽生が不在だった昨年12月の全日本選手権は、SP2位から逆転で初優勝を飾ったが満足しなかった。「2種類の4回転では、世界で戦えない」。シーズン途中に3種類目の4回転ジャンプ「ループ」を習得した。

 今季後半は4回転4本を入れたフリープログラムで世界に挑んだ。2月の四大陸選手権は当時の自己ベストとなる288・05点で3位。3月の世界選手権では歴代2位の319・31点で2位に入り、羽生とワンツーフィニッシュを決めた。目標にしてきた羽生と競い合うまでに成長したが「(自分は)ベストの演技をした上で、羽生選手にかなわなかった。まだまだだなって考えています」と貪欲な姿勢は変わらない。疲れが出る後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)では出来栄えで3点満点の加点を引き出した。表現面を示す演技点では5項目全て10点満点で9点台を並べ、全選手トップの評価を得た。

 10日に浅田真央さんが引退を発表した。5歳のとき、スケート場で遊んでいた宇野に声をかけてくれたことで「スケートを始めた」。トリプルアクセルは「フッとしてキュッと跳ぶんだよ」と教わり、跳べるようになった。同じリンクで練習する浅田さんの姿を見て「あれだけ(練習を)やらないとトップにはいけない」と練習の虫になった。

 19日の会見では「来年を見据えた構成にしたい」と誓っていた。だが、SPはチーム戦を意識しすぎて「攻めなかった自分に申し訳ない」と唇をかんだ。残すは21日のフリーのみ。平昌五輪シーズンにつなげるためにも「(前半の)最初の方にしか跳べていない4回転フリップを(基礎点が1・1倍になる)後半に入れる」と決意した。攻めの姿勢を貫いてフリーでも頂点に立ったとき“羽生超え”が見えてくる。(小林 玲花)

最終更新:4/21(金) 22:19

スポーツ報知