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日豪2プラス2 南シナ海の非軍事化要求 中国念頭 米の対北圧力も支持

産経新聞 4/21(金) 7:55配信

 日豪両政府は20日、外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を都内の外務省飯倉公館で開き、中国が人工島建設を進める南シナ海について「非軍事化を追求するよう強く求めた」とする共同声明を発表した。協議では核・ミサイル開発を進める北朝鮮に連携して対処する方針を確認。トランプ米政権が北朝鮮に対する圧力を強化していることについて支持する立場で一致した。

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 2プラス2に先立ち、安倍晋三首相はオーストラリアのビショップ外相、ペイン国防相と首相官邸で会談し、中国の強引な海洋進出を念頭に「国際法の秩序によって安定と平和が確立される地域・海洋を作っていく上で協力を強化したい」と呼びかけた。日豪間で合意した防衛協力強化については「これらの協力を通じ、国際秩序を維持・強化していきたい」と述べた。

 2プラス2では、ビショップ氏が日豪両国が米国の同盟国であると指摘し、「トランプ政権の考え方に影響を及ぼすよう協力していきたい」と強調した。また、日豪は自衛隊と豪軍との共同訓練などを円滑化させる新協定に関し、年内の締結に向けた協議を加速させる方針を確認した。

 共同声明では、南シナ海における中国について「一方的な行動への反対を強調」した。中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が交渉中の法的拘束力がある「行動規範」に関しては、南シナ海での中国の主権主張を全面否定した仲裁裁判所の裁定を踏まえた形で締結するよう求めた。

 北朝鮮に関しては核実験や弾道ミサイル発射を「最も強い表現で再び非難」した。日豪両政府による独自制裁が、国連安全保障理事会決議に基づく制裁を「補完」する意義も確認した。

 2プラス2後の記者会見では、稲田朋美防衛相が「北朝鮮の脅威に関し、中国に役割をしっかり果たしていただきたい」と発言。ビショップ氏も「中国は多くのことができる。促していきたい」と述べた。トランプ政権の北朝鮮政策については「好戦的な振る舞いを許さないとする米国の強いメッセージを支持する」と述べた。

最終更新:4/21(金) 8:18

産経新聞