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イチロー「印象に残る」古巣マリナーズ戦イチローコールの中最終打席で1号

スポーツ報知 4/21(金) 5:52配信

◆マリナーズ10―5マーリンズ(19日・シアトル)

 【シアトル(米ワシントン州)=金岡美佐】マーリンズのイチロー外野手(43)が19日(日本時間20日)、かつての本拠地セーフコ・フィールドで行われたマリナーズとの交流戦の9回、最終打席で「イチロー・コール」がスタンドを包む中、右中間スタンドに今季1号本塁打を放った。これでメジャー17年連続、日米通算で25年連続アーチをマーク。また、通算打点でも761となって松井秀喜の760を抜き日本人メジャー単独首位に立った。

 イチローが古巣シアトルのファンに最高のプレゼントを贈った。3年ぶりに凱旋したセーフコ・フィールドでの3連戦。4―10の大差がついた最終戦の9回。総立ちのファンのイチロー・コールを登場曲に、この回先頭で打席に入ると、初対決の右腕マーシャルの初球を狙った。93マイル(約150キロ)真ん中高めの直球を振り抜くと、打球はファンの声援に後押しされるように右中間スタンドへ飛び込んだ。

 同球場での一発はマリナーズ時代の12年4月18日以来。この一打で通算761打点目となって松井秀喜を追い抜き、日本人メジャー単独首位にもなった。移籍から5年の月日が流れても、以前と変わらぬ愛を示してくれるシアトルのファンに対するイチローの恩返しだ。試合の大勢が決まった9回はまさに理想的な状況だったという。「ただ、それが実現するかどうかは別の話でね」。そう言いながらも、結果的には本塁打として実を結んだ。

 「本当に打ててよかった、最後は。これだけ盛り上げてくれて、寂しい感じで帰りたくないから。ゲームを度外視して、ゲーム展開、勝ち負け関係なく、今回はそれをしたかった」

 数々の名場面を演出してきたベテランにとっても、「印象に残るわね、これは」と言うほど、この一打は忘れられないものになりそうだ。リーグをまたいだ交流戦は、日本とは違い、チーム数が多いために対戦は数年に1度。43歳のイチローがマーリンズでプレーする限り、次回シアトルへ遠征するのは6年先となる。ファンの脳裏には「これが見納めになるかもしれない」という思いがあり、9回の打席に入る際のイチロー・コールはひときわ強く鳴り響いた。しかし、当の本人は「今回(の3連戦)はもちろん最後の打席という思いで立ちましたけど、これがひょっとして最後なのかなんて考え方は、まったくなかったです」ときっぱり否定した。

 「9番・左翼」で先発した3連戦初戦は3打数無安打に終わった。「9番・右翼」で先発したこの日は4回の第2打席で左前安打を放ち、一応ファンの期待に応えたが、それだけでは終わらせないのがイチロー。43歳での本塁打は07年J・フランコ(48歳)以来の年長アーチでもあった。

 3連戦の初日には、昨年達成したメジャー通算3000安打と04年に達成したシーズン最多262安打を記念したセレモニーが行われ、最終日のこの日はこの2つの偉業を祝う2本立てのボブルヘッドが配布された。小雨の降る中、大勢のファンが試合開始の3時間以上も前から列を作り、平日の試合ながらシアトルでは珍しく2万7147人もの観客がイチローとの再会を喜んだ。イチローを求めるファンは伝説を追いかけ続ける。

最終更新:4/21(金) 9:31

スポーツ報知

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