ここから本文です

<20年東京五輪>「男女混合」新種目争奪 競技団体PR

毎日新聞 4/21(金) 21:35配信

 2020年東京五輪に向け、国際オリンピック委員会(IOC)が5月から採用する新種目を協議する。採用される種目数は限られるため、国際競技団体(IF)によるPR活動も熱を帯びる。目立つのはIOCが掲げる「男女平等」を意識した混合種目の提案だ。【田原和宏、松本晃、小林悠太】

 混合による団体戦を提案している国際柔道連盟(IJF)理事の上村春樹、山下泰裕両氏は20日に大会組織委員会の森喜朗会長を訪問。山下氏が「団体戦が入れば大会が盛り上がる」とアピールすると、森会長は採用はIOCの判断としながらも「できるだけ協力したい」と応じた。21日には東京都の小池百合子知事も訪ねた。

 混合リレーを推す国際トライアスロン連合(ITU)はアリマニー専務理事が来日して21日に会見。IOCがテレビ放映権料に支えられているため「テレビの観客にも素晴らしい種目」と訴えた。

 昨夏のリオデジャネイロ五輪で実施されたのは306種目。東京五輪は野球・ソフトボールなど追加5競技を除いて上限310種目となる。IFから68種目が提案されている「狭き門」で、7月のIOC理事会で決まる。

 リオ五輪は全体の参加選手に占める女性の割合が約45%だった。IOCは14年末に策定した中長期改革「アジェンダ2020」で参加者の男女比率を同等にすることを目標に掲げ、混合種目の採用を勧めている。冬季五輪競技は14年ソチ大会から先駆けて混合種目が実施されているが、夏季競技は東京五輪が本格的な導入だ。ほかにも、競泳のリレー、アーチェリー団体、卓球のダブルス、射撃などが提案されている。

 ある国内競技団体の会長は「生き残るには変わるしかない」と語る。レスリングは第1回大会から続く伝統競技でありながら、IOCが13年に五輪除外の対象とした。男子偏重の種目構成だったためで、女子階級を増やして辛うじて存続した。

 ボートは今回、男子種目を1減、女子種目を1増して男女7種目ずつにした。女子種目を初採用した1976年モントリオール五輪から40年以上かけて「男女平等」を実現させた。IFはIOCの理念を反映させている。

最終更新:4/22(土) 5:23

毎日新聞