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あなたは我が子に働く背中を見せられますか?

4/21(金) 16:25配信

投信1

「親の背中を見て子は育つ」

「親の背中を見て子は育つ」という言葉があります。この言葉には、「親が伝えたいと思っているかどうかに関係なく、子は自分の目で見た親の行動から多くのことを吸収していく」という意味が含まれているようです。「親を見て」ではなく、「親の背中を見て」というあたりに、この言葉の奥深さが感じられます。

私が調べた限り、この言葉の出典ははっきりしておらず、いつの間にか言われるようになったようです。ここからは推測となりますが、昔の人の働き方に関係があった言葉とも思えます。

今も昔も、多くの人は、自分の時間の大半を「働く」ことに充てています。江戸時代の人口の多くを占める農民や商人は、それこそ1日中働いていました。明治時代に入ってからもその状況はあまり変わらなかったでしょう。家族の皆が家の仕事に関わり、家族の生活圏の中の、すぐ目の届くところに「働く」場がありました。

子のすぐそばで親が働いているという環境が普通で、子はすぐそばの「親の背中」を見ながら育っていきました。だからこそ、「親の背中を見て子は育つ」という言葉で、親は自らの行動を律していたのではないでしょうか。

「会社勤め」という働き方が普通になり「親の背中を見る」機会は減少

時代が下り、大正時代になって、いわゆる「サラリーマン」という言葉が出てきました。今から100年ほど前、第1次世界大戦前後に多くの会社が勃興する中で、会社に出勤して働き、給与所得を得るという、「会社勤め」という働き方が広まっていきました。

太平洋戦争後も、高度成長期を経て、2000年頃まで「サラリーマン」の人口は増えていきました。「サラリーマン」としての働き方は、ごく普通のものとなりました。

このことは、家族における親子の関係を変えたと考えられます。最も大きかったのは、子のそばで親が働くことがなくなったということです。

「親の背中を見る」機会は激減し、特に父親は、朝早くから夜遅くまで家にいない人、休みの日にしか会えない人となりました。さらに、共働きの世帯が普及すると、祖父母と同居していない限りは、家の中は子しかいないことになりました。

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最終更新:6/2(金) 22:15
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