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電車はローマ字で“densha”と書かない!? 家庭でローマ字を教えるときの注意ポイント

ベネッセ 教育情報サイト 4/21(金) 10:01配信

小学校3年生になるとお子さまはローマ字を習い始めます。学校でお子さまが習うローマ字のつづり方は、保護者が日頃キーボード入力に使うものと異なる場合もあるため、お子さまを指導する際に、戸惑うかたも少なくないようです。ローマ字指導の際の注意点を、進研ゼミ小学講座の国語担当、佐藤祐一が解説します。

小学生がローマ字を学ぶ理由

お子さまがローマ字を学習するのは小学3年生の2学期です。この時期にローマ字を学習する意義は3つあります。まず、お子さまが日常生活のなかでローマ字を目にすることが多くなるため、ローマ字表記がなぜ行われるのか、その意味や効果を考えさせるためです。

次に、パソコンに親しむ児童も増えているため、文字入力のためにローマ字を学習する重要性が高まっているからです。そして、ローマ字を学ぶことは、アルファベットの書き方を学習することにもつながり、英語学習の入り口としても重要だと位置付けられています。

訓令式とヘボン式2つの表記方法

次に、小学校ではローマ字表記をどのように指導しているかをご紹介します。下記の日本語をローマ字にしてみましょう。

(1)でんしゃ
(2)ちゃわん

答えは(1)はdensya、(2)はtyawanです。保護者のなかには(1)はdensha、(2)はchawanでは?と思われるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。実は、この2つのつづり方、どちらも正解です。現在、日本で使われているローマ字のつづり方には、主に2つの方法があるからです。

前者は、学校で習う訓令式です。ハ行はすべて「H」で表すなど、日本語の音韻の並び方を重んじているのが特徴です。後者は、駅名表記やキーボード入力に使われているヘボン式です。明治以降に主流になった英語式のつづり方で、実際の英語の発音を重んじたつづり方をするのが特徴です。他にも訓令式とヘボン式で書き表し方が異なるものがあります。

教科書で主に習うのは訓令式ですが、括弧書きでヘボン式のつづり方も併記してあります。また、進研ゼミ「チャレンジ」でも訓令式で学習するようにしていますが、別解としてヘボン式の解答もつけています。

教科書にヘボン式の表記も併記している理由は、日常生活のなかで目にするローマ字の多くは、ヘボン式だからです。ですから、保護者のかたがヘボン式の書き方をお子さまに教えたとしても、それが間違っている訳ではありません。ただ、ローマ字を習い始めたばかりのお子さまにとっては同時に2つの書き方を学習すると混乱する可能性が高いので、まずは、学校の指導を優先してほしいと思います。訓令式の表記の仕方を忘れてしまった保護者のかたも、まずはお子さまと一緒に教科書を見ながら、ルールを確認すると良いかもしれません。

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最終更新:4/21(金) 10:01

ベネッセ 教育情報サイト