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家庭で取り組んでほしい「小1プロブレム」の予防と解決法

4/21(金) 12:01配信

ベネッセ 教育情報サイト

入学間もない小学1年生の教室で起こる、先生の話を聞かない、授業中立ち歩くといった問題、「小1プロブレム」。この問題に詳しい汐見稔幸先生に、その予防と解決のため、家庭で取り組んでほしいことについてさらに詳しく伺います。

■家庭でのストレスが「小1プロブレム」の引き金に

日本教育学会が15年くらい前に行った調査では小1プロブレムと家庭でのストレスには密接な関連があることがわかりました。小1プロブレムの背景には、家では、「ああしなさい」「こうしなさい」と指示や命令をされるばかりで、話を聞いてもらえない子どもたちが、ため込んだストレスを学校で発散する……というケースが多く見られたのです。ストレスを抱えてキレやすくなった子どもが、先生に反抗し始めると、似た状況にある他の子も同調し、収集がつかなくなるといった事態が簡単に起こります。

ですから、行儀よくするよう再三注意する、家で厳しくする、やりたくない習い事をさせるといった方向は逆効果になります。むしろ、子どもの話をよく聞いてあげ、親子でゆったり会話を楽しむことが大切です。
とはいえ「今日、学校でどうだったの」「宿題やったの」といった質問は、ただの「尋問」になってしまいます。楽しい会話が大事です。

■「4打数1安打の会話術」で自立を促す

指示や命令を減らすと、わがままになるのではと心配されるかたも多いと思います。「わがまま」は自分の欲望だけを押し通そうとする状態。他の人の立場も考えながら、取るべき行動を自分で決められるのが「自立」です。自立を促す会話のしかたにはルールがあります。

たとえば、「今日は家族で外食するから、夕方5時には帰ってきてね」と約束していたのに、子どもの帰りが遅くなった場合。いきなり叱り付けずに、まず、子どもの言い分を聞く。「○○ちゃん家の子犬がかわいくて、つい時間忘れちゃった」と言われたら、「そうなの。それはわかるけれど……」といったんは共感してあげる。「でも、何かあったのかなって心配したよ」「お店の予約の時間に遅れちゃうよ。こういう時どうしたらいいと思う?」と、自分の気持ちも伝え、考えさせる。「ごめんなさい。今度から、遅れそうになったら必ず電話するね」と子どもが言えば「そうしてくれれば助かるな」と励ます。

「聞く」「共感する」「考えさせる」「励ます」。私はこの頭文字を取って、KKKH、野球用語ではKが三振、Hがヒットですから、「4打数1安打の会話術」と呼んでいます。

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