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エマ・ワトソン&ダン・スティーヴンスが語る『美女と野獣』の注目ポイント

ぴあ映画生活 4/21(金) 7:00配信

ディズニーの最新作『美女と野獣』が本日から公開されている。心優しい美女と恐ろしい見た目の野獣の恋のドラマは、18世紀から繰り返し語られているが、主演を務めるエマ・ワトソンとダン・スティーヴンスに本作の魅力や、“2017年版”を観る上でのポイントを聞いた。

『美女と野獣』画像

本作は、人を見た目だけで判断してしまう傲慢さゆえに姿を野獣に変えられてしまった元王子と、本を読むことが大好きで周囲から“変わり者”扱いされている女性ベルが出会い、お互いの内面を見つめる中で接近し、恋に落ちていく過程を描いた作品で、これまでも繰り返し映像化されてきたが、スティーヴンスは「この物語は、毎週語っても、25年に1度語っても、古くなることがない」という。

「普遍的なお話には素晴らしいメッセージがあるわけだけど、それはひとつではないんだ。いくつもの様々なメッセージがあるから、それぞれの時代の人々が、その時々に違った面を見出して、理解したり、共感するんだと思うよ」

さらにワトソンは「今、世界はすごくストレスが充満しているから、過去を見直してみることが大事な時期なのかもしれない」という。「そして、社会には様々な人たちがいることを認識して、そこから希望を見出し、お互いが成長できるような作品、様々な人達がいることは良いことだと思えるような作品を観ることが、大事な時期だと思えるの」

彼女が語る通り、本作はファンタジックなラブストーリーだけでなく、様々な境遇の人々のそれぞれのドラマも描かれている。恵まれた環境にいたのに優しさが足りなかったがゆえに醜い野獣に変えられた王子、学んで広い世界を知りたいと願っただけで変わり者扱いされてしまうベル、娘を愛するがゆえに娘が母と別れた理由を話せないでいるベルの父、戦争という生きがいを失ってしまったガストン……みな、それぞれに事情を抱えているが、誰もが真実を知ろうとしないし、自身の真実と向き合おうとしない。

「まったくその通りだよね。この映画に登場するキャラクターは表面だけで判断されてしまっているようなところがある。それがこの伝統的な物語のメッセージであったりもするんだ」(スティーヴンス)、「この映画では、恐らく他の作品よりも、ベルや野獣の人間性がどのように形成されたのか、という背景がより描かれていると思うわ。だから“何が彼を野獣にしてしまったのか?”とか“ベルはなぜ社会のアウトサイダーなのか?”ということが描かれていると思う。それが他の作品にはない深みを与えているし、過去の作品よりも観ている人達が共感できる映画になったと思うの」(ワトソン)

ポイントは、この映画が伝統的な“王子がプリンセスを救う話”でもなければ、逆に“プリンセスが王子を救う話”でもなく、野獣とベルがお互いの内面を見出して、お互いを“救いあう”ドラマを描いていることだ。「僕とエマは女性的、男性的なエネルギーは、男女関係なくすべての人たちに平等に宿っていると考えていて、この映画はそれらのバランスが取れていたり、取れていなかったりする局面を描いていると思うんだ」(スティーヴンス)

ワトソンはスティーブンスの分析に笑顔でうなずきながら「かつての“ディズニー・プリンセス”の基本的な物語の流れでは、王子様が登場するまではプリンセスはまったく動けない状況だったり、歌が歌えなかったり、何か能力を奪われている部分があったけど、この物語では、能力を奪われているのは王子のほうなの」とつけ加える。「そして彼女が彼を救わなくてはいけない。と同時に、この物語ではふたりは、お互いを救い合うの。だから、これまで以上に男女が平等に描かれていて、それがすごく重要なことだと思う。うん……そんな感じかな(笑)」

『美女と野獣』
公開中

最終更新:4/21(金) 7:00

ぴあ映画生活