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五島・久賀島の古民家を情報発信基地へ 市登録推進協で報告 展示、物販スペースなど整備

長崎新聞 4/21(金) 11:06配信

 長崎県五島市世界遺産登録推進協議会(岩村進会長)の総会が20日、市役所であり、市は久賀島の古民家を地域の情報発信基地に改修する事業概要を説明した。各種展示のほか、休憩や喫茶、物販スペースなどを設けて来島者をおもてなし。島の交流拠点として、2018年度の供用開始を計画している。

 久賀島には旧五輪教会堂や細石流(ざざれ)地区のキリシタン墓碑など、来年の世界遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の貴重な物証が複数残り、島全域が「久賀島の集落」として同遺産の構成資産になっている。

 古民家の改修事業は今後増加が期待される観光客らへの対応強化を目的に市が計画。明治中期ごろに建てられ現在は空き家の「藤原邸」(床面積約305平方メートル、敷地面積約910平方メートル)を所有者から寄贈され、再生が決まった。

 計画では、庭園の植物や敷石、井戸など現在の趣を残しつつ老朽している部分を改善。潜伏キリシタンの歴史などを展示するほか、島内の農水産物や加工品、軽食を販売し、くつろげる空間を整える。本年度中に工事まで完了し、来年4月に供用を始める予定。総事業費は約1億円。

 市は「地域ガイドや各種体験プログラムも充実させて新たな雇用も生み、活性化につなげたい」とする。

 総会ではほかに、同遺産の構成資産に含まれている奈留島の江上天主堂の修繕中の様子を5月27、28日に一般公開することや、禁教期の長崎を舞台にした映画「沈黙-サイレンス-」が6月24、25日に福江文化会館で上映されることなども報告。世界遺産登録に向け全市的に機運を高めていくことを確認した。

 同協議会は観光、経済、文化、交通、行政など市内各分野の47人で構成。総会には31人が出席した。

長崎新聞社

最終更新:4/21(金) 11:12

長崎新聞