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銅電線出荷、16年度も前年割れ建設向けなど減少

4/21(金) 6:01配信

鉄鋼新聞

 日本電線工業会は20日、2016年度の銅電線出荷統計をまとめた。各分野の合計量は67万9820トンで前年度比2・8%減。ボリュームの大きい建設・電販や電気機械向けがマイナスだったことに加えて、電力向けが軟調となり合計量は2年連続で前年度の水準を割り込んだ。

 分野別の動向では通信向けが1万1143トンで同1%減。光ケーブルへの置き換えや通信キャリアの設備投資減を受けて、5年連続の前年度割れとなった。電力向けは5万4627トンで同8・3%減。電力会社の設備投資が軟調に推移したことから、送電関連と配電関連の需要がともに軟調となっている。3年ぶり前年度の水準を下回った。
 電気機械向けは14万9501トンで同0・2%減。車載の巻線など電装分野は堅調だったものの、重電分野などが軟調だったことなどから3年連続でのマイナスとなっている。自動車向けは7万3959トンで同5・3%増。おおむね国内の自動車生産台数とリンクしており、3年ぶりに前年度の水準を上回っている。
 建設・電販は32万957トンで同5・1%減。2年連続で前年度のレベルを割り込んだ。電気工事業者向けの電設市場、電材店向けの市販市場がともに軟調となっている。建築現場の人手不足が電線需要を抑制する状況が続いた。
 設備投資関連など直需が中心のその他内需は5万2782トンで同8・9%増。4年ぶりにプラスに転じている。輸出向けは1万6851トンで同22・9%減。電力向けなどが多く、大きな輸出案件が少なかったことなどから2年連続で前年度の水準を割り込んでいる。

最終更新:4/21(金) 6:01
鉄鋼新聞