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ホークス緊急事態でバンデン目覚めた 最速154キロ、圧巻の8回2安打

西日本スポーツ 4/21(金) 10:01配信

 工藤監督、安心してください! 先発陣に故障者が相次ぐ緊急事態で、リック・バンデンハーク投手(31)が目覚めた。今季3試合目の先発だった右腕は、8回無失点で今季初勝利。球威が復活した快速球を武器に11三振を奪い、ロッテ打線を散発2安打に封じ込めた。ホークスは2試合連続の零封勝ちで、ロッテには昨季から8連勝。貯金も12日以来の「1」となり、巻き返しへ態勢を整えた。

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 幕張名物の海風が心地よかった。敵地3連勝を締めくくったのは、8回を2安打無失点の圧巻投。「一人一人の打者に集中できた。いい投球ができて、本当にうれしい」。毎回の11三振を奪って、今季3戦目で初勝利を手にしたバンデンハークに笑みが広がった。

 開幕から2連敗を喫した姿とは明らかに違った。この日の最速は154キロ。本来の力強い直球が戻ってきた。初回は先頭の荻野に直球を4球続けて右飛。全て150キロを超えた。昨季股関節を痛めた影響で、乱れていた投球フォームを修正できた証拠だった。

 「バランスもリズムも腕の使い方も良かった。キャンプから取り組んだことがようやくはまった」。井口に初安打となる二塁打を許した2回2死二塁は、ダフィーのバットを150キロ直球でへし折って三飛。5回1死二塁でも田村と岡田を直球で外野フライに仕留め、三塁を踏ませなかった。

 今季の全3試合でバッテリーを組んでいる高谷とは試合後に抱き合った。「本当にいいリードをしてくれた。とてもうれしい。呼吸も合っていた」。連敗を喫した過去2試合は高谷に制球の甘さをわびたが、この日は全てが報われた。

 WBCではオランダ代表のエース格として奮闘した剛腕は、2月の宮崎春季キャンプではNPB統一球とWBC公認球を数球投げるたびに何度も交換したこともあった。「シーズンを通して使うのはこちら。代表よりホークスでプレーする期間の方が長いからね」とNPB使用球を指した。

 来日3年目のシーズンに懸ける思いは誰もが認めるが、現在は武田や和田ら先発陣に故障者が続出中。8回終了時点で球数は105球。日本での初完投初完封を目前とした右腕に、工藤監督は「(救援陣に)9回は任せよう」と告げた。その理由は明確だった。

 「今は先発投手に何かあることだけは避けたい。100球いってたこともあり、(9回は)我慢してもらいました」。成長著しい千賀と東浜が独り立ちしたものの、ドラ1ルーキー佐々木との白熱の投手戦を制した右腕の存在感は際立つ。

 開幕カードに続く3連戦3連勝で、ロッテ戦は14年ぶりの6連勝。チームも4連敗後の3連勝で、12日以来の貯金1となった。「いい形で先発が回れば、リリーフの負担も減る」。工藤監督も確かな手応えを口にする。21日からは首位楽天との3連戦。本拠地ヤフオクドームを熱くする。

西日本スポーツ

最終更新:4/21(金) 10:01

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