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オッツェ氏、ドイツ人に似てる日本人はブンデス向き

日刊スポーツ 4/21(金) 11:49配信

<94年J得点王オッツェ氏インタビュー1>

 94年にJ1ジェフユナイテッド市原(現J2千葉)でJリーグ得点王に輝き、現在、ブンデスリーガの名門ブレーメンの強化担当を務めるオッツェことフランク・オルデネビッツ氏(52)が、ニッカンスポーツコムの単独取材に応じた。第1回は、ブンデスリーガの現状と日本人選手の状況について語った。

 -ブンデスリーガの現状

 オルデネビッツ氏 今、ドイツはサッカーブームで、ブンデスリーガの試合は、ほとんど満席になります。代表チームの状態も非常に良く、チームの中に若い選手も入ってきて非常に恵まれた状況ですね。

 -日本人選手が活躍している。<1>外国人枠がなく出やすい<2>国民性が合うなど幾つか理由はあると思うが

 オルデネビッツ氏 たくさんの日本人選手が活躍しているのは事実。日本人がドイツに特別、合うかは分からないけれど、日本人選手を発掘しようと動いている現状があります。何人かの日本人選手は、才能という意味では他国のリーグでも活躍できる。ただ、他国はドイツとは違う社会背景や食事、環境があり、活躍できるかは、選手がその国になじめるかどうかに、かかっていると思う。

 -日本人が適応できているのは、なぜか?

 オルデネビッツ氏 日本人のサッカーへの取り組み方は、ドイツ人とよく似ている。私が日本でプレーした経験からしても、最後までよく走り、勝とうと努力するところが非常に共通している。だから、日本人選手はドイツで成功すると見ています。

 -近年、ブンデスリーガで日本人選手が“ブーム”になったきっかけは、ドルトムントMF香川真司。一時、出場機会に恵まれず、批判も受けていたが

 オルデネビッツ氏 香川がどうこう言うより、ドルトムント自体、たくさんのいい選手がそろっていて、14年のW杯ブラジル大会で優勝した、ドイツ代表のMFゲッツェやシュルレだって先発の保証はない。それに、香川は出られなかった時期に小さいながらケガもあった。フィットネスが100%で臨んでも、先発がどうなるか分からない、難しい環境ですよ。

 -ドイツの一部メディアは、批判的な報道をした

 オルデネビッツ氏 メディアは、いい時は絶賛するし、悪い時は厳しいことを報じるもの。もし、香川がドルトムントにいて、問題に直面したなら、ブレーメンに来てもらえれば、ありがたいよ(笑い)

 -今のJリーグのレベルを、どう見ている

 オルデネビッツ氏 確かに、昔だとジーコ(鹿島アントラーズ)や(ジェフで一緒にプレーした)リトバルスキーら大物選手がいた。日本人にも質の高い選手がいたけれど、大物選手から学んだことが多く、さらに伸びた。日本人選手の質は変わらないと思うが、海外から来た選手の質が下がってきてしまい、学ぶ機会が少ないのかなとは思う。スカウトは、お金が大きく左右するので、そこに差があると見ています。その中、元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキがヴィッセル神戸に移籍するので注目です。

 -ポドルスキは活躍できるか?

 オルデネビッツ氏 どうなるかは本人しか分からないとは思うけれど、自分が思うに、日本で力を存分に発揮してくれるんじゃないかと思います。

 次回は、オッツェ氏が強化担当を務めるブレーメンが、J2湘南ベルマーレらと提携して千葉と神奈川に立ち上げる、小学生年代の育成を目的とした共同育成プロジェクトについて、神奈川校の校長として狙い、今後の方向性について語る。【村上幸将】

 ◆フランク・オルデネビッツ 1965年3月25日、ドイツのドルフマルク出身。地元のドルフマルクから81年にブレーメンの下部組織に入り83年に昇格。86年まで同クラブに在籍した奥寺康彦氏ともプレーし、87-88年にはブンデスリーガで優勝。88年5月7日のケルン戦では、優勝が懸かった試合だったにも関わらず、ペナルティーエリア内でハンドしたことを審判に正直に申告し、試合は0-2で敗戦。そのことで、国際サッカー連盟からフェアプレー賞を贈られた。93年から市原でプレーし、94年には30得点で得点王。

最終更新:4/21(金) 12:07

日刊スポーツ

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