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【特集】補助金はどこへ? “ポーアイのドン”に迫る

毎日放送 4/21(金) 15:24配信

神戸沖にあるポートアイランド。1981年に完成し、面積は約8.3平方キロメートル、1万3000人が住む人工の島です。この島のある団体に対し、神戸市が支出した補助金が適切に使われていないのではないかという疑惑が持ち上がってます。MBSが取材を進めると、背後に「ポートアイランドのドン」と呼ばれるある男性の存在が浮かんできました。

不明朗な補助金

神戸沖に浮かぶ人工島ポートアイランド、通称・ポーアイ。島が完成した年に開催された「PORTOPIA’81」。中国からパンダがやってきて、企業などが出展した最先端のパビリオンに会場を訪れた1600万人が輝かしい未来を感じました。あれから36年…神戸の未来の象徴だったポーアイを舞台に、ある疑惑が浮上しています。

舞台となったのは神戸市立港島学園。30年以上前から休日には運動場を住民に開放。市から補助金を受けた地元の団体が運営してきました。しかし学園長はここ数年、団体が運動場を開放していなかったと指摘します。

「夜間の運動場開放とか休日の運動場開放については、開放事業としては利用されていないのではないかと。この5年間くらいは今と同じ状況が継続している」(神戸市立港島学園 後藤徹也学園長)

MBSが神戸市に情報公開請求した資料によると、市は運動場などの施設開放事業のため、地元の団体に年間140万円を支出しています。団体の代表は自治会長を務めるA氏。運動場を開放していないのになぜ補助金が降りたのか?その内情を知る市の元職員はこう証言します。

「絶対に神戸市の職員は勝てるような状況じゃなかった。会長の性格を知っている職員は、ここについては大目に見ていた」(神戸市元職員)

要望・要求は命令?

市の職員が勝てる相手ではないというA氏。一体どんな人物なのか?A氏は80歳を超える男性で、20年以上前からポートアイランドの自治会長として君臨してきたといいます。

「言動がすごく暴力的だなと。『お前誰にもの言っているんだ』と。それで普通の職員は恐怖を感じるんじゃないかなと」(神戸市元幹部職員)

港島学園の運動場の芝生化もA氏の提案だったといいます。

「教育委員会に対して、是非芝生化してくれと」(神戸市元幹部職員)
Q.どんな反応?
「(市教委は)予算的に急に言われても難しいです、という反応」
Q.それにもかかわらず?
「結果としてはなる。要望とか要求とか言っていますけど、言い出すと必ず実現しますから。ほぼ命令というふうに捉えていい」

要望イコール命令。地元でA氏はこう呼ばれていたといいます。

「当然“ドン”でしょ。“ドン”だと思います」

ポーアイの「ドン!」。

A氏が代表を務める19の事業に市から支給された公金の総額は年間で7000万円に上るというのです。そのひとつが…

「A氏が代表を務める団体が運営していた市民図書室です。比較的広く感じるのですが、本棚は2つしかありません」(山根淳綺記者リポート)

市はこの市民図書室の人件費として、なぜか規定の2倍以上の年間90万円を支出。ほかの地域では本の数が多いにもかかわらず、規定通りの最大41万円しか支出されていません。A氏の団体は特別扱いなのか?さらにはこんな疑惑も…。

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最終更新:4/21(金) 16:33

毎日放送