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インフル高感度検出のプラスチック開発 - 東京医科歯科大の研究グループ

医療介護CBニュース 4/21(金) 14:00配信

 東京医科歯科大は21日までに、同大の研究グループがインフルエンザウイルスを選択的に検出する糖鎖を組み込んだプラスチックを開発したと発表した。従来の方法と比べて約100倍の感度がある。ウイルス型の判別も可能で、感染拡大防止を目的としたウエアラブル(着用型)センサーの開発に役立つとしている。【新井哉】

 インフルエンザウイルスの検出方法には、免疫法や遺伝子解析法などがあるが、感度が高くなかったり、時間やコストがかかったりすることに加え、病院に行かなければ診断できないといった問題点が指摘されている。このため、自宅などで診断可能な検出方法の開発が求められていた。

 こうした状況を踏まえ、同大の生体材料工学研究所の宮原裕二教授と合田達郎助教、医歯学総合研究科の山岡昇司教授らの研究グループは、小型で持ち運びが可能な検出方法の実現を目指し、検出に活用する「機能性材料」の開発に取り組んだ。

 研究グループは、電気伝導性が高く、センサーなどに活用されている機能性プラスチック(導電性高分子)に着目。この導電性高分子にA型インフルエンザウイルス(H1N1)を認識する糖鎖配列を組み込み、センサーの表面に用いたところ、目的の型のウイルスと結合することを確認した。

 研究グループは「電気的計測法において、ウイルスの検出感度は従来の免疫法と比べて100倍高いことが判明した」と説明。「糖鎖の種類と配列を変えることで異なるウイルスの検出にも対応できる」としている。マスクと一体化したウエアラブルセンサーが開発された場合、早期診断による感染拡大の防止につながる可能性があるという。

CBnews

最終更新:4/21(金) 14:00

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