ここから本文です

長期金利が一時1週ぶり高水準、欧州政治懸念緩和で売り圧力との見方

Bloomberg 4/21(金) 8:06配信

債券相場は下落。長期金利は1週間ぶりの高水準を付ける場面があった。欧州の政治リスクに対する過度な警戒感が後退したことなどを背景に世界的に株高・債券安となった流れを引き継ぎ、国内債市場でも売り圧力がかかった。

21日の長期国債先物市場で中心限月6月物は、前日比4銭安の151円07銭で開始し、いったん151円02銭まで下げた。午後はオペ結果を受けて3銭高まで上昇したが、取引終了にかけて伸び悩み、結局は3銭安の151円08銭で引けた。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、「昨日の海外市場はリスクオン。欧州時間から米独債が売られた。仏大統領選挙でのテールリスク・ポジションの巻き戻しがあったとみられる」と指摘。「リスクオンに乗って行くならば定石的にはベアスティープ化だが、実際に弱くなるのは先物から10年辺り。昨日の20年債入札の好調や今日の超長期オペ、来週末から訪れるゴールデンウィークに向けて、キャリープラスロールを取れるポジションを外したくないと言う意識も働く」と言う。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値を0.5ベーシスポイント(bp)上回る0.015%で始まり、その後は0.02%と14日以来の水準まで上昇した。午後は0.01%に戻した。

20年物の160回債利回りは一時0.5bp低い0.54%と、新発債として昨年12月以来の低水準を付けた。その後は0.55%まで売られた。新発30年物の54回債利回りは一時0.5bp低い0.74%、新発40年物の9回債利回りは1.5bp低い0.94%までそれぞれ低下する場面があった。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「米利上げ観測や国内では物価上昇見通しが続くことで積極的に上値を追う動きは限られるが、下値では押し目買いに動く国内投資家は多いと思われる」と指摘。「日銀の国債買入れオペが続く中、国債を積極的に売却できる投資家は少なくなっており、市場の良好な需給環境は今後も続く」との見方を示した。

1/2ページ

最終更新:4/21(金) 15:44

Bloomberg