ここから本文です

伝説的マクロトレーダーも警告、米国株は高過ぎて「恐ろしい」

Bloomberg 4/21(金) 11:37配信

資産家でヘッジファンドを運営するポール・チューダー・ジョーンズ氏は、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長や投資家に言いたいことがある。十分な恐れを持ってほしいということだ。

伝説的マクロトレーダーとして知られる同氏は、低金利時代が何年も続いたことで株価評価(バリュエーション)が2000年以来の高水準に達しており、当時はその直後にナスダック指数が2年余りかけて75%下落したと指摘。経済規模に対する株式時価総額の高さを考えれば、中銀当局者にとって「恐ろしい」はずだと、今月早くにゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが開催した非公開会議で発言したという。発言を聞いた関係者が明らかにした。チューダー・インベストメント(運用資産100億ドル=約1兆930億円)を運営するジョーンズ氏のほかにも、多数のヘッジファンド運用者や資産運用のプロが非公開ではあるが、株価が持続できない水準で取引されていると同様の警告を行っている。年内に相当の相場急落が起こると予想するトレーダーもいる。

グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏は先週、米国株相場が今年の夏か秋に「著しい調整」に見舞われるとの見通しを明らかにした。また、ウィローブリッジ・アソシエーツのマクロ運用者、フィリップ・ヤン氏の考えに詳しい人物によると、同氏は20ー40%の急落を見込んでいる。ブラックロックのローレンス・フィンク最高経営責任者(CEO)も今週、企業業績が失望を誘う内容なら株価が5-10%下がる可能性があるとの認識を示した。

ジョーンズ氏は恐怖感はあるものの、ショート(売り持ち)にする時期はまだ到来していないとの見方も示した。フランス大統領選で極右のルペン国民戦線(FN)党首が予想通り敗れれば、ナスダック指数が一段高になる可能性を指摘した。

同氏はゴールドマンの会議で、相場の転換点がいつやってくるかや下落の度合いについては言及しなかったが、急落の発端になりそうな要因として、リスクを均等にするためさまざまな資産クラスに分散投資するファンドを挙げた。最近のボラティリティー低下を受け、こうしたファンドは株式への投資を増やしてきたが、いったん株が急落すれば売りを余儀なくされ、それが下げを加速させるとの見方を示した。

原題:Paul Tudor Jones Says U.S. Stocks Should ’Terrify’ Janet Yellen(抜粋)

第4段落以降に見通しを追加して更新します.

Katherine Burton, Katia Porzecanski

最終更新:4/21(金) 15:44

Bloomberg