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三ツ矢サイダーの新CMが打ち切りに 演出に批判の声

4/22(土) 9:10配信

ZUU online

アサヒ飲料は4月18日、三ツ矢サイダーの新CM「僕らの爽快編」の放送を取りやめると発表した。SNS上でCM内の演出が危険であるとの声が相次いだ事を受けた措置となる。CM演出への批判がSNSを通じて拡大するケースは増えている。

■楽器演奏中の接触に「危険」との批判

三ツ矢サイダーの新CM「僕らの爽快編」は俳優の神木隆之介さんと女優の芳根京子さんを起用し、4月15日からテレビやインターネットで公開されていた。

問題となっているのは、芳根さんがトランペットの練習をしていると、後ろから女友達2人がぶつかってくるシーンである。楽器演奏中の接触に対し、「歯が折れる」、「楽器を落とす危険性がある」等の批判がSNS上で相次いだ。楽器経験者以外が見れば、何気無いシーンに映るが、楽器経験者の批判はSNSを通じて大きく広まった。

こうした批判を受け、アサヒ飲料は公式サイトで「配慮に欠ける表現があった」と認め、全ての媒体での同CMの取りやめと謝罪を行っている。

■SNSでの批判を受けたCM打ち切りは他にもある

CMの打ち切りは珍しい話ではないが、近年はSNS上で批判が短時間の内に拡散する。また、一部視聴者の批判がSNSを通じて、大衆の意見となるケースも多い。

2016年11月にはプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の「ファブリーズ」のCMがテレビ放映後2週間で打ち切られた。「置き型ファブリーズ対くさや」と題し、くさやの匂いに負けない消臭力を示す演出だったが、「くさやの匂いのきつさだけを強調している」、「伝統的食文化への配慮が足りない」といった批判の声が上がり、放送打ち切りに至った。

また、2016年10月には資生堂 <4911> の化粧品ブランド「インテグレート」のCMも打ち切られている。「25歳からは女の子じゃない」というセリフに対し、「女性差別」、「セクハラ」という批判が集まった。同社は「本来意図していたメッセージが、視聴者へ十分に伝わらなかった」と説明している。

ほとんどの視聴者は気にも留めないようなシーンでも、一部視聴者の批判がSNS上で拡大するケースが目立つ。今回の三ツ矢サイダーのケースでも、「何が問題か分からない」、「過剰に反応し過ぎである」という声もあるが、批判はそれを上回る勢いで拡大した。これまでは些細なクレームとして受け流していたような意見も、SNSを通す事で、大きなクレームとなるのである。

本来CMは作成会社と広告主である企業がしっかりとチェックした上でリリースされている。二重のチェックを受けているにも関わらず、批判の声は次々に生まれる。様々な視聴者がいる事に配慮し、これまで以上に内容に気を配る事が求められている。CM打ち切りは作成費の無駄になるだけで無く、ブランドイメージの悪化にもつながりかねない。SNSの影響力に企業の広告担当者は頭を悩ませているに違いない。(ZUU online編集部)

最終更新:4/22(土) 9:10
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