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東京製鉄の前3月期、スプレッド悪化で経常減益111億円

4/22(土) 6:01配信

鉄鋼新聞

 東京製鉄が21日発表した2017年3月期通期の単独決算は売上高1217億4800万円で前期比9・3%減、営業利益105億1400万円で同40・9%減、経常利益111億6400万円で同38・1%減、純利益111億4千万円で同41・8%減となった。需要見合いの生産・販売方針により鋼材の販売量は前年と同水準だが、販価下落と主原料の鉄スクラップ価格上昇でメタルスプレッドが大幅に悪化し、4年ぶりの減益となった。減収は2年連続。ただ、電力や燃料などエネルギーコストの改善が減益幅を抑えた。

 通期の鋼材販売量は208万トンで前期比5千トン減だった。鋼材販売量のうち輸出は21万4千トンで同6万トン増。鋼片を含む販売全体の輸出比率(金額ベース)は8・5%で前期比1・3ポイント上昇した。
 田原工場の生産量は55万1千トンと前期比で約7万トン増えた。
 品種別の販売比率(数量ベース)は条鋼64%(形鋼57%、棒鋼7%)、鋼板36%(薄板29%、厚板7%)。
 通期の販売単価は5万7600円で前期比5200円下落した。また、鉄スクラップ購入単価も2万2900円と同2500円の上昇。メタルスプレッドは3万4700円と同7700円の悪化となった。
 通期の営業利益は前期比で73億円の減少だった。うちメタルスプレッドが160億円の減益要因だが、燃料費調整に伴う電力料金などのエネルギーコストがトン当たり4180円改善したことが87億円の増益要因となった。
 期末配当は5円とし、年間10円の配当を見込んだ。前年度比では2円の増配となる。

最終更新:4/22(土) 6:01
鉄鋼新聞