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揚浜式の塩、今も人気 「まれ」放送2年、予約2カ月待ち

4/22(土) 1:34配信

北國新聞社

 国の無形民俗文化財に指定されている「能登の揚(あげ)浜(はま)式(しき)製塩の技術」を受け継ぐ珠洲市清水町、角花(かくはな)豊さん(69)の塩田で21日、今年の塩作りが始まった。角花さんの名を全国区にしたNHK連続テレビ小説「まれ」の放映から2年。角花さんの塩は、2カ月先まで石川県内外のファンから予約が入っており、今年は2トンの生産を目標に塩作りに励む。

 角花さんの塩田は2015年に放映された「まれ」のロケ地となり、出演者による塩作りのシーンを監修した。同年以降、作業を見学し、天然塩を求める人が急増した。角花さんは見学に訪れた人に、100グラム詰めを1人1袋限定で販売している。角花さんによると、何度も買い求めたり、大量に注文したりする常連客が昨年から目立ってきた。

 角花さんは21日午後、約230平方メートルの塩田に立ち、海水をまく道具「打桶(おちょけ)」を使って、塩田の隅々まで行き渡るように力いっぱい海水をまいた。まいた海水は一晩寝かせ、翌日に塩分が付着した砂をかき集める。砂は海水と混ぜ、塩分濃度が高い「かん水」を作って煮詰め、天然塩を仕上げる。

 角花さんは例年より3週間ほど早く塩作りの準備を始めていたが、天候不良が続き、昨年と同時期の作業開始となった。昨年は1・8トンにとどまった生産量を増やすことを目指す。角花さんは「塩作りは天候次第。待ってくれている人のためにも早めに塩を出荷したい」と話している。

北國新聞社

最終更新:4/22(土) 1:34
北國新聞社