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「和紙」を使った新商品続々 腕時計やハンガー、和紙づくりキットなど

4/23(日) 14:00配信

MONEYzine

 書をしたため、絵画を描くベースとして、また快適な室内空間をキープするための障子や襖などと、古くから日本人の生活のさまざまな場面で用いられてきた「和紙」。現代でも、その風合いや強靭でしなやかさなど、和紙の魅力は誰もが認めるところだ。最近はちょっと変わった使い方の新商品が登場し注目を集めている。

 ブランド最高峰モデルには和紙が使われる。シチズン時計(本社:東京都西東京市)が5月より販売を開始する「The CITIZEN(ザ・シチズン)」は、日本の先端技術と伝統の技が融合した腕時計だ。技術は見えない部分にある。ムーブメントは、光さえあれば定期的な電池交換は不要、太陽光などで発電する「エコ・ドライブ」を搭載。そして技は、時計の“顔”ともいえる部分。文字板には、薄く丈夫で、独特の質感と美しさを表現する土佐和紙を採用。職人が手ですいた和紙はすべて表情が微妙に異なり、世界にひとつしかないデザインだ。繊維の隙間からは光を透過する。信頼のテクノロジーに、個性際立つ和紙のアクセントが楽しめる注目の同腕時計、価格は33万円(税別)。

光発電「エコ・ドライブ」の文字板素材を研究・開発する中で、古来より障子など光を取り込むために
用いられてきた和紙に着目。土佐の手漉き和紙は繊維の隙間から光を透過する。

 丸みある独特のフォルムの和紙ハンガーは、高度な立体すき技術により生まれた。こちらは越前和紙を使った五十嵐製紙(福井県越前市)の商品で、種類はモノトーンなど、全5タイプ。価格は9,000円。和紙のハンガーと衣類との相性は抜群だ。和紙には、衣類の湿気を吸い、虫もつきにくいという特徴があるため、衣類を守るのに適している。さらに厚みを持たせているため、衣類の型くずれも防ぐ。その上、和紙の表面には凹凸があるので、シルクなどの生地も滑ることもない。クローゼットやタンスで衣類を保管するときにしっかり役立ってくれそうだ。

 一方、もっと和紙について、その完成までの工程も知りたいという人には「五箇山和紙缶(ごかやまわしかん/1万6,200円・税込)」がうってつけかもしれない。同商品は、越中和紙(富山県)のひとつ、五箇山和紙を自宅でつくるためのキット。缶には和紙の原料となるコウゾ、そしてコウゾを煮る専用鍋や紙すき用枠など、必要な材料と道具が一式収められている。和紙づくりを体験しながら、完成した暁には、ハガキ、それとも名刺や紙皿で使おうかなど想像すると創作意欲も高まりそうだ。こちらの缶入りキットを企画・販売するのはHANBUNKO(はんぶんこ/富山県高岡市)。

 この機会にあらためて和紙の存在を見直してみると、日々の暮らしに新たな楽しみが広がりそうだ。

最終更新:4/23(日) 14:00
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